【フィンランドのお酒事情】いつ飲む?法律は?買い方は?アルコールにまつわる話

こんにちは!フィンランド在住8年目のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。
当ブログではエコやフィンランド情報をお届けしています。

今回は、フィンランドのお酒事情について紹介します

フィンランドのお酒事情

世界には様々なエリアがあり、それぞれアルコールに対する考え方は違います。

フィンランドはどうかと言うと、アルコールは身近な飲み物として存在しています
どちらかというと、飲むのが好きな人達ではないでしょうか(笑)。

フィンランドには「サウナ、お酒、タールで治らないなら、死に至る病*」なんてことわざあります。

みんみ

*Jos ei sauna, viina ja terva auta, niin tauti on kuolemaksi.

フィンランド人にお酒にまつわる話を聞くと、ビックリする話が必ず出てくるので「こいつら相当飲んでるな」という印象を受けたりもします。

  • 修学旅行の引率の先生が酔っ払い、保護者とケンカ
  • 酔った勢いで、ビール瓶を壁に投げつけたらバーから追い出された
  • 酔い過ぎて、人の家で漏らしてしまった

などなど。
聞いてて引いてしまうストーリーも多いです(笑)。

お酒を飲まない人もいる

誤解を避けるために言っておくと、もちろん、みんなが呑兵衛ではありません。
フィンランドのアルコール消費量は減っているというデータもあります。

宗教的な理由でお酒を飲まない人もいます。

たとえばレスタジオライネンと呼ばれるキリスト教の一派の方々。
またイスラム教を背景に持つ人もお酒を飲みません。

お酒を飲む機会

フィンランド人はいろいろなシチュエーションでお酒を飲みます。
これは日本と似ているので、おもしろいです。

  • 家でまったり
  • 週末にゆっくり
  • イベントやパーティー
  • 季節の行事
  • 冠婚葬祭(お葬式では飲まないかもしれません)

などなど。
もちろんサウナに入る時もお酒を飲みます。

フィンランドにも「会社の飲み会」はあるのか?

日本の企業では、社員の親睦を深めるために飲み会が開かれたりします。
フィンランドにも似たような習慣はあるのでしょうか?

結論から言うと、日本のような飲み会はほとんどありません
飲み会=友達と開くものです。

ただ、クリスマス前に行われる「Pikkujoulu(ピックヨウル/小さいクリスマス)」というイベントは別。
会社がお酒や食べ物を用意するパーティーで、日本の飲み会と似た雰囲気があるようです。

会社のピックヨウルで飲みすぎて大失敗、という話もたまに聞きます(笑)。

みんみ

話はずれますが、フィンランドはお酒にかかる消費税(付加価値税)は24%です。
そのため、日本で買うよりお酒は高いです。
バーで飲むとさらに値段が釣り上がります(1杯1000円とか)。

会社がお酒を支給するピックヨウルでは「タダだから!」と飲みすぎてしまう傾向があるかもしれません。

酔っぱらいが大量発生する日がある

左右で色のちがうハーラリ

ヴァップの様子

フィンランドでお酒を飲む機会、と言ったら必ず言及しなければいけない行事があります。

5月の学生のお祭りvappu(ヴァップ)です
フィンランドで最もお酒が飲まれるイベントと言えるでしょう。

ヴァップでは、学生団体が街を舞台にしたオリエンテーリングを企画し、大学生がアルコール片手に参加する習慣があるからです。
イベントに先立ち、0次会、二次会などが公園で行われ、街中がお祭り騒ぎになります。

この日、街にはアルコールの空き缶や瓶あふれ、観光客はビックリするはずです。

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アルコールの空き缶、空き瓶の行末

Pantti

返却すると15セント返ってきます

ところで、道にポイ捨てされる空き缶や空き瓶、日本だと「けしからん!」…ですよね?

しかし、フィンランドはこの缶やビンをお店に持っていくと、お金に替えてくれるシステムがあります

もとの金額に容器代が含まれており、容器を返却するとお金が返ってくるデポジット制。
額はだいたい↓こんな感じ。

  • 缶…15セント
  • ペットボトル…20セント
  • 瓶…10セント

そのため、だれかが道に空き缶をポイ捨てしても「家計の足しに」「おこづかいの足しに」とすぐ回収されていきます。

学生イベントの会場の前に、空き缶回収用の袋を持って待ち構えている人もいます。

みんみ

ポイ捨て自体はダメですが、捨ててすぐ回収されるのは良いシステムです。

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お酒は公共の場所で飲んで良いの?

さて、ヴァップには酔っ払いが街に溢れると書きました。
しかし、実はフィンランドでは公共の場所でお酒を飲むことは法律で禁止されています

と言っても、ヴァップの時に限らず、街に行くと
「あそこに飲んだくれてるオッチャンがいるけど逮捕されないの?」
と思ったりします。

禁止はされていますが、警察はちょっと飲んでいる位では逮捕しません。
ピクニックで酒盛りする程度なら大丈夫です(オススメはしてませんよ)。

ただし、迷惑行為をしていたり、騒音を立てているグループには解散を促されます。

厳しい年齢チェック

18以上から飲酒ができる

フィンランドでは18歳からお酒が飲めますが、18歳未満の人はお酒を買うことも許されません。
そのため、お酒を買う時に身分証明書を見せろと言われる時があります

飲む予定はなくても、クラブやディスコには身分証がないと入れない場合もあります。

ここで身分証を提示できないと売ってもらえません。

これが厳しく、「私が18歳未満な訳ないでしょう!?顔見て!?」と言ってもムダ。
身分証を持ってお酒を買いに行くことをおすすめします。

使える身分証は決まっている

パスポート最強伝説

さて身分証ですが、こちらも厳しいです(厳しくあるべきなので批判じゃないですよ!)。
年齢が解るだけでなく、フィンランド発行の公的なもの、EUのもの、写真付きのもの…と細かいルールがあります。

  • 公的な身分証明書
  • 運転免許証
  • 公的に認められた書類

「そんなの持ってないよ?」という人は日本のパスポートを持って行くしかありません

ちなみに、フィンランド発行でも、以下のものは認められません。
  • 在留許可証
  • 社会保障カード
  • 学生証

余談になりますが、学生イベントの入り口で友達と警備員のこんなやり取りを見たことがあります。

警備員「君のIDカード、有効期限が切れてるから入場できないよ」
友達「期限切れは気づきませんでした。でも、それで年齢が解るでしょ?」
警備員「このIDじゃダメ」
友達「でも私が18歳以下に見えますか?どう見ても20過ぎでしょう?」
警備員「ダメ。ちゃんとしたの家に取りに帰って」
友達「家が遠いんだけど」
警備員「ダメ」

ね、結構きびしいでしょ?
ちなみに、友人はイベント会場のめっちゃ近くに住んでました(笑)。

売ってもらえない場合もある

スーパーのお酒の棚

スーパーのお酒の棚

なお、年齢や身分証が出せない場合意外にも、次のような人には売ってもらえません。

  • 酔っ払っている人
  • 迷惑行為をする人
  • 未成年や酔っ払っている人の代わりに買うと疑われた人

まあ、これに当てはまる人は滅多にいないでしょうが…。

ところで、小売店では朝9時から夜の21時までの間しかアルコールの販売ができません
21時を過ぎると、陳列してあってもレジで「あー残念、時間過ぎちゃったから売れないのー」と言われてしまいます。

深刻なアルコール依存症も

一方、アルコール依存症は大きな問題でもあります。

フィンランドには40万人のアルコール依存症患者がいると言われています。
フィンランドの人口は550万人ですから、ちょっと気になりますね(汗)。

国際的に見て、ずば抜けて多い訳ではありませんが、少ないに越したことはありません。

え?それってお酒として飲めるの?

最後にアルコール依存症で思い出した話をひとつ。

私が病院で働いていた時のこと、待合室から手の消毒液がすべて撤去されたことがありました。
「部外者がコップを持って消毒液を取りに来ていたから」という理由でした。

これには「まさか消毒液を飲むなんで!」と思ったのですが、以前警察密着ドキュメンタリーを見ていたら、消毒液を盗んだ酔っぱらいが出てきました

依存症の怖さを感じるストーリーでした。


以上!

他にも思いついたら、内容を足していきますね。
フィンランドに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

ではまた~