こんにちは、フィンランド在住のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。
この1年半、エシカルな生活を心がけています。
*エシカルとは「倫理的、道徳的な」という意味で、自分だけの利益を追求するのでなく、あらゆる人々、地球環境、動物などに配慮しようという考え方や行動のこと
具体的には次のことに取り組んでいます。
- ヴィーガン生活
- ゴミを減らすローウェイスト
- ゴミ拾い(ゴミ拾い報告はツイッターで)
大変だと思われるかもしれませんが、どれも楽しく実践しています。
しかし、イキイキ取り組んでいた時期もあれば、エシカルライフに疲れを感じることもありました。
問題の大きさに圧倒されたり、エシカルを実践できない自分に苛立ったりと、精神的に消耗してしまうことがあったのです。
エシカルに取り組むことで疲れを感じる現象を、私は「エシカル疲れ」と呼んでいます。
SNSなどを見ると、同じような疲れを経験した人は私だけではないようす。
※追記: どうやらバーンアウトというのが一般的なようです。
そこで今回は、エシカル疲れを克服する5つのアイディアをご紹介します。
エシカル疲れを感じたら…試してほしい5つのこと
1.疲れの原因を考える
エシカルといっても、人によって取り組みは様々です(ボランティア活動、菜食、ゼロウェイスト等)。
そのため、まず自分が何に疲れを感じているか分析しましょう。
私の場合、こんな時にエシカル疲れを感じました。
- 必要なものを気軽に買えない時
- ゴミを減らそうと頑張っているのに、他の人が大量のゴミを捨てているのを見た時
- ネットで取り組みに対する中傷を見た時
原因を分析することで、対策が立てられます。
1なら買い物の基準をゆるめる、3ならネットと距離を置く、などです。
私は限りなくゴミをゼロにする「ゼロウェイスト」から、できるだけゴミを出さない「ローウェイスト」へ移行しましたが、これもエシカル疲れ対策です。
ゼロ・ウェイスト失敗。原因を考えつつローウェイストに移行します。
漠然と「疲れた」でなく、自分を客観的に分析してみましょう。
- エシカル疲れの原因を突き止める
- 原因に対する具体的な対策を考える
2.悪いことでなく、良いことにフォーカスする
エシカルに疲れたら、悪いことでなく良いことにフォーカスしましょう。
エシカルを意識すると、どうしても自分の悪い点に目が行ってしまいます。
自分を減点方式でジャッジしてしまうのです。
例えば、喉が乾いてペットボトル飲料を買ったとします。
ゼロウェイストをやっている方は、こう感じるかもしれません。
環境に悪いペットボトル飲料を買ってしまった。ウォーターボトルを忘れるなんて最悪。マイナス100点 。
気持ちはわかりますが、このような考えはエシカル疲れの原因になります。
確かに、ウォーターボトルを忘れない方が良いに決まっています。
しかし、大切なのは失敗から学び、改善すること。
マイナスに考えると、どんな取り組みもイヤになってしまいます。
自分の行動をすぐ悪く取ってしまう人は「エシカル減点方式」から「エシカル加点方式」に切り替えてみましょう。
こんな感じです。
ペットボトル飲料は買ったけど、きちんと分別して捨てた!今日はエコバッグも使ったよ!プラス100点!
プラスの面にフォーカスすれば、心は軽くなっていきます。
- エシカルは減点ではなく加点方式で考える
- できなかったことより、できたことを思い出す
- 失敗は学びの機会とする
3.インターネット(SNS)と距離を置く
エシカル・ライフにインターネットは欠かせません。
情報収集やエコグッズの購入、仲間との交流に役立ちます。
一方、ネットにはネガティブな情報も溢れています。
あなたはこんな経験はありませんか?
- ネットで環境問題のニュースを見て悲しくなった
- 取り組みに対する誹謗中傷をSNSで見てしまい、怒りを覚えた
- 政治や人々の無関心に絶望した
ネガティブな情報も大事ですが、そればかりだとエシカル疲れに拍車をかけます。
インターネットとは距離感が大事です。
- ネットをする時間を減らす
- 検索しすぎない
- SNSで議論しない(もしくは元気がある時だけ)
これらを心がけて、エシカル疲れを回避しましょう。
スマートフォンを置いて散歩に出かけるのがオススメです。
一時的でもオフライン状態になるとスッキリしますよ。
- インターネットとは適度な距離を取る
- たまには自分をオフラインにする
4.啓発をする時は相手は選ぶ
エシカルライフを一人でやってもインパクトは小さいです。
そのため啓発も大事です。
しかし、リアルでもSNSでも、啓発では話を聞いてくれる人を見極めましょう。
聞く気がない人にメッセージを送っても99%はムダになります。
なんなら逆効果になることもあります。
- 話せる状態にない人
- そもそも話したくない人
- ただ議論を楽しみたい人
- マナーがない人
これらの人に絡むのは辞めた方がいいでしょう。
お互い消耗するだけでエシカル疲れを起こしかねません。
向こうから来た場合はリアルでは話を避ける、SNSなどでは即ブロックが1番です。
これは「対話をあきらめろ」という意味ではありません。
じっくり話せば解り合える人もいるでしょう。
しかし時間にもエネルギーにも限りがあります。
話を聞いてくれる人にリソースを使う方が有効です(特にエシカル疲れ対策には)。
ところで、私は最近肩を痛めたのですが、たまに激痛が走ります。
そんな時に「ゴミ問題なんですけど~」と、言われても「肩が痛くて、それどころじゃあああ(ちょっと今は地球とか考えられない)!!!」となります。
それぞれ事情もあるので、話合いがうまく行かなくても気にしないようにしましょう。
- 啓発する相手は選ぶ
- 話し合いがうまく行かなくても気にしない
5.世界を救おうと思わない
エシカルについて考えると、大きな責任を感じることがあります。
自分の一挙手一投足に罪悪感を感じたり、なにも変わらない世界を見て、無力感でいっぱいになる時もあります。
どんなにがんばっても、できることは限られています。
そのため、一人で世界を救おうと思うのは辞めましょう。
それくらいの気概は必要かもしれませんが、荷が重すぎます。
それに肉体的、精神的、経済的に余裕がない場合もあります。
趣味に没頭したり、友達とくだらないお喋りをする時間も大事にしないと、エシカル疲れを起こします。
24時間エシカルについて考える必要はないんです。
それに、エシカルと関係ないことをしている時に、良いアイディアが浮かんで来るかもしれません。
ところで、最近よく聞くユーチューバーが、とても良いことを言っていました。
「あなた一人では世界は救えません。
しかし、あなたがいなければ世界は救えません。」
自分の小さな取り組みがかけがえのないものだと認識しつつ、一人で背負こまないようにしましょう。
- ヒーロー(救世主)になろうとしない
- 今の自分にできることをする
- 負担を分け合う
まとめ
- 疲れの原因を考える
- 悪いことでなく、良いことにフォーカスする
- インターネット(SNS)と距離を置く
- 啓発をする時は相手は選ぶ
- 世界を救おうと思わない
以上5つのアイディアでした。
少しでも気持ちが軽くなったら嬉しいです。
ではまた!