子供に「ヴィーガンになりたい」と言われたら…親にとってほしい対応

ヴィーガンになりたい子どもへの親の対応

こんにちは!フィンランド在住のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。

私はヴィーガン歴2年ほどになるのですが、ヴィーガンになった時に親と大ゲンカしてしまいました
そこで、子ども立場から「ヴィーガンになりたいと親に打ち明けた時に、親にとってほしい3つの対応」をまとめました

みんみ
みんみ

今は仲直りしてますよ!

親とのケンカはメールでのやり取りでしたが、とても悲しかったです。
他の方にもヴィーガンがきっかけでケンカしてほしくない…そんな思いで書きました。

あくまで子ども(私)視点なので、わがままに感じる部分もあるかもしれません。
それでも「こう考える人もいるんだな」とヒントになれば嬉しいです。

ヴィーガンになりたいと言った時、親にとってほしい対応

子どもが「ヴィーガンになりたい」と打ち明けた時、親にとってほしい対応は以下の3つです。

  1. 最後まで話を聞く
  2. 心を理解しようとする
  3. ヴィーガンを正しく理解する

①最後まで話を聞く

お子さんに「ヴィーガンになりたい」と言われたら、まずは話を聞いてほしいです
親の意見はひとまず置いておいて、最後まで黙って話を聞いてあげてください。

この段階でつまずくと、関係がこじれてしまうかもしれません。

子どもがヴィーガンになることに不安を覚える親は多いと思いますが、それは子供も同じ。

私の親も動揺し、辞めるように言ってきました。
こんなことを言われました。

  • 菜食をすれば健康に支障が出る*
  • 親の食生活、育て方を批判するんでしょ?
  • ヴィーガン教にはまり、過激な活動家になってしまわないで

*計画されたヴィーガン食なら健康面で問題を起こすことはありません。こちらの記事を参照。

賛同はしませんが…親の気持ち、よーく解ります。

でも早い段階でこのような意見を言われると、「話すら聞いてくれない。自分は拒否された。」と感じてしまいます。

しかも、自分も新たな決断に不安を抱いている時。
一緒にヴィーガンになってくれなくても、せめて聞く姿勢くらいはあってほしい…子どもはそう願っているはずです。

みんみ
みんみ

最初に子どもの言い分をしっかり聞けば、いらぬケンカは避けらると思います!

②心を理解しようとする

話を聞いたあとは、子どもの気持ちを一番に考えてあげてほしいです。
子どもがヴィーガンという結論に至るまでの感情を解ろうとしてください

ヴィーガンになる決意は…切実!

ヴィーガンになる理由は人それぞれですが、動物や環境問題がきっかけの場合が多いです。

心は動物に対する哀れみ、悲しみでいっぱいかもしれません*
温暖化が心配で、将来に対する不安で押しつぶされそうかもしれません**

*動物虐待や屠殺動画を見てヴィーガンになる人が多い
**畜産業は環境破壊や温暖化と深く関わっている

その決断の裏に、大きな感情のうねりがあるはずです。

お子さんの心がどんな状態なのかを考え、ケアしてくれると嬉しいです

みんみ
みんみ

ヴィーガンになる決断は、感情が積もり積もった結果だと思います!

親の頭ごなしのヴィーガン否定は「私はあなたの悲しみや不安に興味が無い」と受け取れます

若い世代にヴィーガンは身近なもの

ところで、親にとって子どものヴィーガン宣言は青天の霹靂かもしれません。
でも「急にウチの子がおかしくなった!」と思う必要はないです(笑)。

世界に目を向ければヴィーガンになることは、特別なことではありません!

私の住んでいるフィンランドではヴィーガン食品や、肉を減らす、牛乳を豆乳にする等のエシカル消費はかなり一般的です。

特に最近はエシカル消費(倫理的消費)がブーム。
SNSなどを通じて、ヴィーガン情報にふれる機会は増えています。

みんみ
みんみ

世界には本当に多くのヴィーガンがいますよ!

③ヴィーガンを正しく理解する

最後に「ヴィーガンを正しく理解してほしい」です。
…と言っておいてなんですが、日本でヴィーガン(ヴィーガニズム)を正しく理解するのは少し難しいのが現状です。

ネットに間違った情報、イメージが大量にあるからです。

とくに日本語の情報!
(↑感情が爆発…)

なので、多くの親が…

大変だ!子供がヴィーガンになると言い出した!

と、とりあえずネットで調べてみよう…

ネガティブな情報ばかり…!
子供がヴィーガンになるのを阻止せねば!

…という流れになると思います。

繰り返しになりますが、日本語の情報(特にヴィーガンでない人によって書かれた情報)は変なものが多いです。

適当にヒットしたサイトの説明だけで判断せず、「お子さんが言うヴィーガニズムの本質はなにか?」を知る努力をしてほしいです

ヴィーガン=脱搾取、そして環境問題

ヴィーガンに対する誤解を生む大きな問題の一つは「完全菜食主義者」と日本語訳されていることです。

ヴィーガンは菜食が目的ではなく、動物の搾取を出来る限り排除するライフスタイルを送る人のこと
脱搾取と言われたりもします。

そのため、ヴィーガンの範囲は食事だけでなく日用品やあらゆるサービスにも及びます。
ただし、実践の仕方は人それぞれです。

ネットにある不確かな情報に振り回されず、お子さんを心を理解するためにも、ヴィーガンを正しく理解する努力をしてほしいです。
ちなみに、ヴィーガンに対する疑問はこちらで解りやすく解説されています。

ビーガンFAQ – よくある質問と返答集

また最近は環境問題の面からヴィーガンになる人が増えています。
世界中の調査でヴィーガン的ライフスタイルが環境に良いことは証明されています。

動物の問題も、決して「かわいそうだから、なんとなく~」だけでなく、動物倫理という学問として研究や議論も行われています
*もちろん「動物がかわいそう」も立派な理由です!

なので、頭ごなしに「ヴィーガンは○○だ!」と決めつけず、先入観なくお子さんと調べてみてほしいです。


以上です!

冒頭にも書きましたが、私の主観なので当てはまらないケースもあります。
でも参考になったら嬉しいです!

ではまた~