タピオカドリンクの放置ゴミ問題の解決は「マナー」なのか?ゴミ拾いで考えたこと

ポイ捨て、放置ゴミはマナーだけの問題?

こんにちは、フィンランド在住のみんみです。

プロッギングと称して、道やビーチのゴミを拾っています。
小さな取り組みも、気づけば半年になりました。

ゴミ拾い報告はツイッターで見られます

最近、ゴミ拾いをしながら考えることがあります。
それは「ゴミのポイ捨て問題で、一番悪いのは誰だろう?」です

タピオカドリンクの放置ゴミ問題のニュースを読んだ時も思いました。
だれが悪いの?って。

参考 “タピオカバブル”いつまで続く? 関連株も高値更新、連日行列も……影を落とす「ゴミ問題」「高カロリー」 ITmedia NEWS

 

おそらく多くの人は「ポイ捨てする人が悪い」、と言うでしょう。
「マナーの問題だ」と。
基本は賛成です。

しかし、最近はちょっと違う視点で考えるようになりました。
というわけで、ゴミ拾いの時に考えてたことを、タピオカドリンク放置ゴミ問題に触れつつ書いてみます

ゴミのポイ捨て問題…本当に悪いのはだれ?

ある日のゴミ拾い

最近、「ゴミのポイ捨て問題、これって誰が一番悪いんだろう?」と考えます。
ゴミのポイ捨てがなくならないのはナゼ?なにが元凶なんだろう?と。

ゴミ拾いを始めたころは、マナーの悪い人がすべての原因だと思っていました

  • なぜ家までゴミを持って帰れないのか?
  • なぜゴミ箱に捨てないのか?
  • 良心は傷まないのか?

と憤ってはプリプリしていました。
おそらく、タピオカドリンクの放置ゴミ問題に怒る人も同じ思いでしょう。

しかし、習慣的にゴミを拾うようになり、ちょっと違う視点を得ます。

フィンランド中にあるF社のゴミ

F社のゴミ

それは、もっとも捨てらているお菓子メーカー(以下F社とします)のプラスチックの空袋を拾っていた時のことです。

「またお前か、F社!責任感じろよ!」と思ったんです。
そこで、あれ?と立ち止まりました。

今までは、ポイ捨てする人=元凶というシンプルな認識でした。
しかし「ポイ捨てする人も悪いけど、F社も悪くない?」という考えがピョコっと顔を出したのです

捨てる人が悪い、で終わりではない

ポイ捨てする奴は悪い、それは大前提。

しかし、F社は「うちの包み紙はポイ捨てされてる」と知っているはずなのに、大した対策をとっていません。

何度F社のゴミを拾ったか解らないほどですから、フィンランド中にF社のゴミがあります。
ちょっとは責任を感じてもいいんじゃないでしょうか?

ポイ捨てされる前提で商売をしてもらわないと、おそらくこの問題は解決しません
お菓子やジュースのような、食べ歩きできる食品は特にそうです。

どんなにマナーを訴えても、捨てるやつはいるんです。
それに、不可抗力でゴミが飛んでいってしまう時もあります。

F社にしたら「消費者がこういう商品を求めているから」という言い分があるかもしれません。
それでも、企業には社会的責任もあります。

F社に限らず、対策を取らない企業に問題があるのは明らかです。
しかし、じゃあ企業が1番悪いのか?と考えると言葉につまってしまいます。

マナーは問題です。
企業も改善すべき点がある。

しかしポイ捨ての元凶かと言われると、違和感を感じます。
もっと大きい何かがある気がします。

うーん、悪いのはだれだろう?

タピオカドリンク放置ゴミ問題

タピオカドリンクの放置ゴミ問題

さて、ここでタピオカドリンク放置ゴミ問題*に戻ってきます。
*ここではポイ捨てと放置ゴミは同じものとして扱います

このニュースを聞いた時も「悪いのって誰?本当にマナーの悪い消費者だけ?」と考えてしまいました。

  • ゴミを放置する人
  • タピオカ販売店
  • 街からゴミ箱を撤去した行政

登場人物をこの3人とした場合、悪いのは誰でしょう?

ゴミの放置はもちろんダメですね。
しかし、ゴミを放置する人はいつも一定数います。

では先程のように「ポイ捨てされる前提に立って商売してくれ」と考えると、店にも責任がある気もします。

しかしニュースによると、店はポイ捨てを見越してゴミ箱を多めに設置しているんですね。
でも、使い捨て容器に入っているので、多くの人が飲み歩きしてしまう、と。

参考 タピオカドリンクの放置ゴミに困った 飲む人のマナー向上を 名古屋・大須商店街(中京テレビNEWS)Yahoo!ニュース

 

じゃあ、町中のゴミ箱を撤去した行政が問題でしょうか?
でも行政にも事情があります。

それに行政がゴミ箱を設置したら、それは税金で賄われます。
なんでタピオカのために税金が…と反発が来るかもしれません。
また飲み残しをゴミ箱に捨てると、大変な重さになり清掃業者も困るはずです。

個人的にはゴミ箱はもっとあった方が良い派ですが。

みんみ

すると、やっぱり消費者のマナーに戻ってきます。
でも、
「ポイ捨てはしたくないけど、飲みきれない。水分だからバッグにも入れられない。でも残ったタピオカを手に持って電車に乗るわけにもいかないし…。ごめんなさい!」
と、捨てる人も結構いそうです。

もちろんダメですよ。
でも気持ちは解らないでもない。

  • ゴミを放置する人 → 悪い人もいるが、致し方なく捨てる人もいる
  • タピオカ販売店 → 店舗まわりにゴミ箱を設置済み
  • ゴミ箱を撤去した行政 → 予算と安全の都合上、仕方なく

…あれ、結局、ポイ捨て問題で悪いのは誰なんでしょう?

本当に悪いのは使い捨て文化そのもの

使い捨てストロー

これは私なりの答えですが、本当の問題はゴミを捨てる人、タピオカ店、行政…そしてF社でもないです。
それぞれに責任がありますが、ポイ捨ての元凶ではありません。

おそらく本当に悪いのは「使い捨て文化」そのものです。
なぜなら「捨てる」の上に成り立っているからです。

この文化は性質上、絶対にゴミが出るようにできています。
そして、それを絶対的にルールを守れない人間に託す。
そりゃあ、ポイ捨てはなくなりませんよ。

いや、使い捨てすべてを否定する訳ではありませんよ。
例えば、病院での使い捨ては大きなメリットがあります。

でも特に飲食においては、使い捨てを辞めない限り、解決はぜったいに無いような気がします。

だから、ゴミを出さないことが1番重要なのです
そしてこれが、おそらく唯一カンペキな解決方です。

ポイ捨て問題の解決=使い捨てをやめる

ある日のプロッギング

ある日のプロッギング

そもそも世界のゴミ問題のほとんどは、使い捨て文化から来ていませんか?
もう気軽に使い捨てのカップや容器を使うのは辞めるべきではないでしょうか。

マナーを訴えるのは大事ですが、これは表面に上がってきた問題を反応しているだけ。
繰り返しになりますが、使い捨てを辞めないと根本解決にはなりません。
それくらい思いきらないと、ポイ捨て問題はいたちごっこです。

もちろんこれは理想論です。
自覚してます。

しかし、ただ言えるのはポイ捨て問題の解決をマナーに託すのは危険だということです
この問題を語る時は、ゴミを出す行為そのものに疑問を抱くのが大事だと思うんですね、私は。

ニュースやツイッターを見ると、マナーの訴え、もしくはバッシングばかり。
視点をちょっと変えて欲しいと思いました。

以上!
ではまた~。