ゼロ・ウェイスト失敗。原因を考えつつローウェイストに移行します。

ここ数年、欧米を中心に日常生活から出るごみを限りなくゼロにする「ゼロウェイスト」がブームだ。

海外のゼロウェイスト系ビデオを見たことをきっかけに、私も2017年ごろから取り組んだ。
ブログには関連記事を書き、ツイッターでもゴミ問題についていろいろ呟いた。

買うのを辞めた10のもの-ミニマリズムとゼロ・ウェイストから

 

しかしここで宣言しよう。

ゼロウェイスト、失敗しました
あまりの難しさに挫折した…。

ゼロウェイストは本当に、本当に難しかった。

そこで今回は、ゼロウェイストに失敗した原因を4つにまとめた
私の失敗が参考になれば嬉しい。

 

↓↓ゼロウェイストについては、こちらの記事をお読みください↓↓

ゼロ・ウェイストをおさらい – 家庭ごみを減らす5つのR

そもそもゼロウェイストの失敗とはなにか?

タイトルに「失敗」と書いたが、まずゼロウェイストにおける失敗を定義した方がいいだろう
ゼロウェイストは個人で行うものなので、失敗の定義も人それぞれだからだ。

それに多くのゼロウェイスターがすでに指摘しているとおり、ゴミを完全にゼロにすることはできない。
ゼロはあくまで目標であり、「今、できる精一杯のこと」を続ける終わりのない旅である。

そう考えると、失敗も成功もあるだろうか?とすら思えてくる。

私がここで「失敗」という言葉を使ったのは、本当はやればもっとできるが、やれない、やりたくない状態に陥ってしまったからだ。
そのため自分の生活はゼロウェイストとは呼べないと感じ、失敗と表現した。

別の定義もあるかもしれないが、この記事では「精一杯の取り組みを辞めること=失敗」とさせてもらう。

では原因行きましょう!

ゼロウェイスト失敗の4つの原因

プラスチック社会をなめていた

スーパーマーケットの商品の8割はなんらかのパッケージに包まれている。
商品パッケージはゼロウェイスターが最初に避けるべきゴミだが、パッケージにこだわると買えるものがかなり限られてしまった

フィンランドのスーパーでは野菜は量り売りが基本で、持参した袋に入れて買うこともできる。
しかし豆乳、油、調味料など、なんでも量り売りというわけにはいかない。
その他の日用品も、パッケージフリーでお手頃価格な商品は滅多にない。

また最も避けるべきプラスチックがあらゆるパッケージ、商品に使われていて、私はまいってしまった。

やればできると思っていたが、消費社会、プラスチック依存社会は思った以上に深刻だった
生産者との直接取引でもしないかぎり、ゼロウェイストで欲しいものを揃えるのは至難の業である。

ヴィーガンとのコンボは難しい

私はヴィーガンなので、動物性の商品は買わない(一部中古品は除く)。
そのため買えるものはただでさえ限られている。
そこにゼロウェイストを持ち込んだことで、縛りが強くなりすぎてしまった

例えば、ヴィーガンのタンパク源である豆腐はプラスチックに包まれている。

ゼロウェイストにこだわると、豆腐は自分で作るか我慢するしかない。
しかし、フィンランドでニガリは手に入らないし、手に入ったとしてもプラスチックに入っているだろう。

また残念なことに、プラスチック・フリーでヴィーガンの商品は決まって高い。
ヴィーガン・ゼロウェイスターになれたら最高なのだが…私には難易度が高すぎた。

環境が整わなかった

私の住む街には、ドライフルーツ、ナッツ、お菓子、調味料などを量り売りしている店があったが、半年前に潰れてしまった。

同じような店もあるが品揃えが少なく、たった1、2商品のためにその店に行くのがバカバカしくなってしまった。
また店員がいつも冷たく、行く気をなくしてしまった。

いろんな選択肢がある大都会でないとゼロウェイストは難しいかもしれない。
特にひとつの店に頼りすぎると、そこが潰れた時の立て直しにエネルギーが必要だ。

精神的に疲れた

1人でゼロウェイストに取り組む分には良かった。

しかし、生活の変化に夫から苦情が来るようになった。
例えば、詰替えパッケージのエコ洗剤を買うと「前の方が洗浄力が良かった」と言われてしまう。
夫が知人へのプレゼントをラッピングするのを阻止するために「繰り返し使える袋に入れたら?」と言うと嫌な顔をされた。

また母からのプレゼントはゼロウェイスト的にNGなものが多く、断るのが大変だった(気持ちは嬉しいのだが…)。

夫も母も怒ったりはしないが、このようなやり取りに疲れてしまった

必要なものを求めて、リサイクル・ショップを永遠と歩き回るのにも疲れた。
罪悪感いっぱいになりながらも、必要にかられプラスチック製品を買った後、使い捨てのカップをぽいっと捨てる人を見て絶望的な気分になるのも疲れた。

とにかく、精神的にやられてしまった。

ゼロウェイストからローウェイストへ

ゼロウェイストは失敗したが、取り組みを辞めたい訳ではない。
むしろ続けたい。

しかし、社会が大量消費で回っている中、ゼロウェイストで生きるのは川を逆流するような感覚だった。
やることは大いに意味はあるが、憂鬱な日々が続いてしまい、ゼロウェイストと距離を取らざるを得なかった。

とりあえず今後はローウェイスト(少ない消費、廃棄)もしくはローインパクト(環境へのインパクトを抑える)に移行しようと思っている。
ゼロウェイストの冠は重すぎた。

基本は「使い捨てを減らす」に重点を置いた生活をする。
といっても、取り組みはほぼ一緒で、

  • マイバッグを使う
  • 野菜の量り売りには、布の袋を使用する
  • 水筒を使う
  • スプーン、フォーク、タッパーを常に持ち歩く
  • ストローを断る
  • リサイクル・ショップを活用する

などを続ける。
しかし、商品のパッケージ、特に食品にはこだわり過ぎないことにした。
1年のゴミがジャムのビンに収まります!というレベルも目指さない。

どんな取り組みでもそうだが、やはり自分の心と身体の健康があってこそ、より良い影響を生み出すことができる。
無理は禁物である。


今回は失敗に終わったが、様々な学びがあった。
いろんな工夫が生まれたし、どれくらいで精神的にキツくなるのか知ることができたのは収穫だった。
とりあえず、これからはゼロウェイストの言葉にこだわらず、自分なりに勧めていくことにする。

ではまた!Moi moi!