こんにちは!フィンランド在住、ヴィーガンのみんみ(@mimmi_nurinpain)です。
私は高校~大学にかけて美術系の勉強をしていたのですが、動物性の画材を使う機会が結構ありました。
しかし今は動物性の商品は避ているので、今後うっかり買わないよう、ヴィーガンでない画材、文房具、素材などを調べてみました。
※ここに書いてあるのは一部です。購入の際に確認をお願いします。
筆、刷毛、ブラシ
まずは筆、刷毛、ブラシ類。
獣毛が多く使われています。
ヴィーガンでないもの
- 豚毛
- リス
- 羊毛
- イタチ
- 馬
- たぬき
- 赤てん
- セーブル(イタチの一種)
- コリンスキー(イタチの一種)
- リセーブル(イタチの一種と人工毛のミックス)
- パーミー(アナグマの一種)
など
動物の名前が入っていると解りやすいですが、カタカナのものは判断しにくいです。
獣毛と人工毛のミックスもあるので注意。
世界堂のページで素材をチェックできます。
絵の具、顔料、インク、墨
絵の具など、着色系にも用注意。
骨炭によるアイボリー・ブラック
骨炭は動物の骨を加熱して作ったもので、顔料のアイボリー・ブラックです。
墨、墨汁
習字などに使われる墨には、動物性の膠(にかわ)が使われています。
アイボリー・ブラック以外の黒い絵の具で代用を。
コチニール色素によるカーマイン
コチニールはカイガラムシという昆虫を原料としています。
カーマインという赤系の色に使われます。
セピアインク(イカ墨)
原材料がイカ墨です。
万年筆用のインクなどに使われます。
セピア「風」のものは化学原料でしょうが、本物のイカ墨でないか要チェック(本物は値段が高いっぽいです)。
その他画材、文房具、素材
フェルト
手芸に使われるフェルトは羊毛です。
フェルトペン
ペン先が羊毛=フェルトです。
最近のペン先は化学繊維が多いようですが、「フェルト」と書いてあったら注意。
膠(にかわ)、ゼラチン
膠(にかわ)は動物の骨、皮、腸などを煮て作られます。
ゼラチン、ラビットスキングルーなども同様です。
メディウム、定着液としてよく使われます。
日本画で使われるドーサ液など、いろいろな画材に入っているので注意。
オックスゴール
水彩画に使われる画材で、牛の胆汁から作られています。
色材の解剖学⑫ 水彩絵具と紙| ホルベイン オフィシャルウェブサイト
蜜蝋(ビーワックス)
ミツバチの巣からできたワックス。
蜜蝋画、絵のコーティングなどに使われます。
卵白
テンペラ画では鶏卵の卵白が使われます。
要調査/グレーゾーン
ここからはヴィーガンかはっきりしない物を紹介します。
買う時に店やメーカーに確認した方が良い商品です。
油絵用キャンバス
すべてのキャンバスかは不明ですが、蜜蝋をまぜたものが使われている場合があるようです。
要調査。
胡粉
日本画で使われる白色顔料で、貝殻から作られます。
貝類も避けている方は注意。
珊瑚末
赤珊瑚を粉状にした顔料。
ヴィーガンの配慮の対象になるかは曖昧ですが、珊瑚は今かなりやばい状況なので…。
以上!
伝統技法のものは動物性のものが多いですね。
特に日本画には気をつけたいところです。
(昔は植物か動物からしか素材が取れなかったので、仕方ありませんが…。)
他にもノンヴィーガンのものがあったらツイッターで教えてください!
ところで、藝大/美大受験マンガ、『ブルーピリオド』の一巻を読みましたが面白かったです。
Kindleなら一巻が無料で読めます。
ではまた~。