フィンランド語で「酔っ払い」は「ヨッパラリ」って本当?
…という都市伝説の真偽を語ります。
こんにちは!フィンランド在住のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。
前回はフィンランドのお酒事情を書きました。
【フィンランドお酒事情】いつ飲む?法律?買い方?アルコールにまつわる話
そこで今回は、フィンランド語で「酔っ払い」を表す言葉を2つ紹介します。
またネットでよく見る「juoppolalli(ヨッパラリ/ユオッポラッリ)」という日本語のような「酔っぱらい」表現も解説しますね。
※フィンランド語の読みは私が無理やりカタカナ化したものです。
google翻訳のスピーカーアイコンをクリックして発音を確認してください。
フィンランド語での「酔っぱらい」表現
フィンランド語で「酔っぱらい」と言う時、よく使われる2つの言葉あります。
humalainen(フマライネン)とjuoppo(ユオッポ)です。
humalainen=酔っぱらい、酔った人
まずhumalainen(フマライネン)から説明しましょう。
これには「酔っぱらい」「お酒に酔った人」という意味があります。
ニュートラルな酔っぱらいを表す言葉と言えるでしょう。
humalainenのhumalaはビールの原料であるホップという意味があります。
酔っぱらい=ホップの…と考えるとおもしろいですね(笑)。
juoppo=酔っぱらい、飲んだくれ
次にjuoppo(ユオッポ)です。
この言葉には「酔っぱらい」「飲んだくれ」という意味があります。
humalainenは「酔っている人」、juoppoは「飲んだくれ」と、少し意味が違います。
たとえば、お酒の問題がある人はjuoppoです。
ネガティブなイメージがあるので、使用には気をつけましょう。
響きはかわいいんですけどね…。
酔っぱらい=ヨッパラリ(juoppolalli)?
さて、ネットで「フィンランド語では酔っぱらいをヨッパラリ(juoppolalli)と言う」という情報を見かけます。
これは本当でしょうか?
確かに、フィンランドには酔っぱらいを指すjuoppolalli(ユオッポラッリ)という言葉があります。
しかし一般的に使われる言葉ではありません。
また発音は「ユオッポラッリ」です。
辞書によると、「公共の場にいる酔っぱらい」などを表すようですが、繰り返しになりますが、滅多に使わない言葉です。
多様すると変だと思われるでしょう。
ユオッポ、ユオッポラッリと呟いていると、日本語の「酔っぱらい」という響きを思い出します。
関連があるか気になりますね。
結論から言うと、響きが似ているのは偶然です。
この2つの言葉はjuopua(ユオプア/酒に酔う)という動詞との関連が見て取れます。
さらにフィンランド語で「飲む」はjuoda(ユオダ)です。
juoda → juopua → juoppo → juoppolalli
日本語とは関係ないと思って間違いなしでしょう。
下着姿で酔っ払う「kalsarikänni」を解説
最後に、もう一つお酒に関するフィンランド語を紹介します。
覚えても役には立ちません(笑)。
それは「どこに行く予定もなく、家で下着姿のままお酒を飲む」という意味のkalsarikänni(カルサリカンニ)。
翻訳しにくい外国語として有名です。
※通常はkalsarikännitと複数形で使われます。
kalsari-は男性用の裾の長い下着(ステテコ、レギンス)という意味です。
-känniは酔いという意味。
こちらで発音をチェックできます。
世界には面白い言葉がありますね(笑)。
以上。ではまた~。