ネイティブが使うリアルな表現も知りたい!
乱用厳禁だけど、カースワードなんてどうでしょう?
穏やかなイメージのあるフィンランド人。
しかし意外と悪態をつくのをご存知ですか?
道端でも普通に耳にしますし、私の夫もコンピューターの前で「クソPCがあぁ!」とたまに叫んでいます(汗)。
汚い言葉は使わないに限りますが、雰囲気を掴めば表現力が広がります。
というわけで今回はフィンランド語の悪態、罵り言葉を5つ紹介します。
覚えてみてくださいね。
Vittu (ヴィットゥ)
意味: 女性器、ちくしょう、ファック、しまった
vittu ヴィットゥ
「vittu」は女性器を指すスラングで、もっとも人気の悪態です。
失敗した時、痛い時、イライラした時に使いますが、冗談を言う時にも使います。
なお人に向かって言う場合は「vittu」単体だけでなく、「haistaa(嗅ぐ)」という単語と組み合わせ「Haista vittu」と言うこともあります。
直訳すると「あそこの臭いを嗅げ」ですが、日本語の「クソくらえ」にあたります。
Haista vittu!
クソくらえ!
人気の悪態だけに「Vitun vittu(あそこのあそこ)」や「Vittujen kevät(あそこの春)」などの変化球も多いのが特徴です。
「あそこの春」の意味がわからない…
ちなみにvittuはスウェーデン語の「fitta(女性器)」が由来だそうです。
Perkele(ペルケレ)
意味: 悪魔(敵)め、ちくしょう、しまった
こちらもよく使われる罵り言葉。
失敗した時、痛い時、イライラした時などに言います。
「perkele」は古い悪態の一つで、もともとはバルト系の雷神「ペルクナス」から来たそう。
その歴史は2000年とも3000年とも言われています。
単体でも使えますが、他の言葉と組み合わせるケースもあります。
Perkeleen äijä varasti mun auton!
野郎が車を盗みやがった!
Rのルの部分を巻き舌でドルルルゥっとやると、よりこんにゃろー!感が出ます。
参考 Perkele on yksi vanhimmista kirosanoista – tiedätkö kirosanojen taustat?Yle Uutiset | yle.fi
Saatana(サータナ)
意味: サタン、悪魔(敵)め、ちくしょうめ
「perkele」と似た言葉ですが、「saatana」はヘブライ語の「sãtãn」から来た言葉で、悪魔(サタン)を指します。
失敗した時、痛い時、イライラした時などに呟くイメージがあり、人に悪口として投げかけるケースはあまり見たことが無いです。
なお、一気に「サータナ!」と叫んだりもしますが、「サータ…ナ!」とちょっと溜めて言うことも。
また「Saatana saatana」と繰り返せば、「ああもう、まったく」という感じになります。
Saatana saatana…
ああ、もう…
Paska(パスカ)
意味: 大便、クソ、くそったれ
日本のクソと同じように「paska(クソ)!」と叫ぶなどして使ます。
ダメダメな物事に対して使うこともあり、例えば「この商品はpaska(クソ)だね」と使ってもOKです。
汚れを指すこともあります(例. このお皿、ちゃんと洗ったのにpaskaがついてる)。
人に向かって言う場合は「haistaa(嗅ぐ)」という単語と組み合わせます。
Haista paska!
クソくらえ!
直訳すると「クソの臭いを嗅げ」ですが、ニュアンス的に「クソくらえ」としました。
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Helvetti(ヘルヴェッティ)
意味: 地獄、まったく、最悪
「helvetti」は地獄という意味。
問題が起きた時や物事がうまくいかない時に「まったく!」なんて感じで使われます。
もとは地獄という意味なので、「最悪」といったニュアンスで認識しても良いと思います。
helvetti!
もう最悪!
これも「Vittu」ほどでは無いですが、まあまあ聞く機会があります。
以上5つでした。
こちらのビデオではPaska以外の言葉が繰り返し使われています。
リスニングの練習にどうぞ(笑)
ちなみに、これらの言葉はポジティブに使われることもあるので、聞こえたからと言って緊張しなくても大丈夫です。
例えば、「vitun iso(バカでかい)」や 「helvetin hyvä(クソうまい)」など、強調の意味になることもあります(上品な表現ではないですよ)。
以上です。ではまた!