フィンランドの新年の伝統行事に「錫占い」があります。
これは馬蹄形をした小さな錫(スズ)を溶かし水へ放り込み、できた形から新年を占うもの。
フィンランドでは、
- tinanvalanta(ティナンヴァランタ)
- uudenvuodentina(ウーデンヴオデンティナ)
などと呼ばれます。
家族や友人と形を見せっこして、かなり盛り上がります。

フィンランド流の新年のおみくじだね。

実は、この馬蹄形の錫の販売は2018年3月から禁止になり、伝統は過去のものになりつつあります。
ですが、もうすぐ新年&おもしろい行事ということで、フィンランドの「錫占い」を紹介します!
※写真は数年前に撮ったものです。
錫に含まれる鉛が胎児に影響を与えたり、不妊の原因になるようです。温めた時に出る気体も身体に良くないとか。
知的好奇心で呼んでくださいね!
錫占いとは?

錫占いは、北欧やドイツ、オーストリアなどで行われている占いです。
国や地域によって多少やり方は違うでしょうが、フィンランドでは大晦日/新年に行われます。
子供いる家庭や、友達同士でワイワイやることが多いです。
なお占いの結果は重要視されず、少なくとも私の周りは遊び感覚です。
おそらく3日もすれば占いの結果を忘れます(笑)。
錫占いのやり方
やり方は超シンプルです。
①馬蹄形の錫を溶かす

まず馬蹄形の錫、専用のおたまを用意(前は店で売っていました)。
1~2個の馬蹄をお玉に入れ、温め溶かします。
水銀のようなプクっとした液状になれば準備完了です。

暖炉のある家は暖炉の火で、ない家は調理用のコンロでやります。
キャンドルでもOKです。
②バケツを張った水へ入れる

馬蹄が溶けたら、一気に水の張ったバケツへ入れ固めます。

この時ジュッと音がするのがおもしろい!
③できた形を見る

バケツの中から錫を拾い上げ、形をチェックします。
これで未来を見るので、破片はきちんと集めてね!
錫占いの見方
占い方は次の通りです。
こちらのサイトを参考にしました。
Nyt on aika valaa tinoja – lue mitä muodot ja varjot kertovat sinulle – Uutiset – Radio Nova
詳しく知りたい人はグーグル翻訳してみてくださいね。
バラつきを見る
まず大きな一つの固まりになったか、バラバラの破片になったか調べます。
バラバラは「忙しい年」という意味です。

ただ、結果の見方は人によってそれぞれです(笑)。
サイトによっても微妙に書いてあることが違うので、シリアスになるのは辞めましょう。
表面の状態を見る
つぎに表面の状態をチェック。
写真のような粟粒のようなブクブクした表面は「お金」を意味します。
表面がざらざらしていたら喜びましょう。

逆にスベスベだと「退屈」「健康の悪化」などを暗示します。
平らな表面は「怠惰」という意味。
長いリボンや棒のような形は「忍耐力を持て」というメッセージです。
形を見る
形は直接見ても良いですが、光を当てて影の形を見てもOK。
車に見える、うさぎに見える…等、具体的ななにかを発見するまで360度見ていきます。


形の意味
全部書くと長いので、いくつかピックアップしてご紹介します。
- 錨…安定した年、忠誠心やお金
- 車…旅や出費、お金や友人の訪問
- ロバ…遺産
- 鍵…お金、結婚
- 天使…幸運、愛、守護
- 大型動物…達成
- 小型動物…小さな落胆(残念)
- 針や角を持つ動物…占いの読み手によって変わるが、守護か脅威
- 帽子…成功
- 馬…旅
- ねずみ…貧しさ
- 蜘蛛…お金、成功
- 人間…仕事や人間関係の変化
- うさぎ…街での成功
- 魚…海外からの良いニュース
- 熊…旅
- 植物…嬉しい驚き、リラックスのすすめ
- 鍋…死
- 咲いている花…崇拝者、結婚
- 船…旅、幸運、友人の訪問
- 鳥…旅、旅、しばしば悲しい知らせ
- 飛行機…友人の助けによる成功
- りんご…長寿、お金
ちなみに、ある年の私の錫は「この2つのとんがりは…『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』に見える」と言われました(笑)。
一体どんな運勢なの…。
新しい錫占い
冒頭にも書きましたがフィンランドで馬蹄形の錫の販売は禁止になりました。
最近はミツロウや砂糖でやる方法が紹介されているようです。
こちらの動画では、古いキャンドルと砂糖でやっています。
私はエシカル&エコ的な観点から、どちらもおすすめしませんが、やるなら古いキャンドルがおすすめです!
なおフィンランドのまじないを知りたい方には、こちらの本がイチオシ。
写真が美しく、内容もなかなか読み応えがあります。
フィンランドの不思議を知りたい方へ。
フィンランド叙事詩カレワラにも不思議な話がたくさん出てきます。
以上!
ではまた~。