学ぶべきはフィンランド語?英語?フィンランド移住で使える言語を在住者が考える | Free and Light

学ぶべきはフィンランド語?英語?フィンランド移住で使える言語を在住者が考える

英語かフィンランド語か

ヘルシンキに遊びに行ったら、レストランやホテルなどで店員にフィンランド語が通じず、「英語で話して」と言われた

スウェーデン語圏だからではない*
対応したのがフィンランド語ができない外国人だからである。

「現地語なのに通じない??」と思うかもしれないが、実はフィンランドでフィンランド語は必須ではないのだ。
*フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。約5%がスウェーデン語話者と言われている。ヘルシンキはフィンランド語圏。

 

私は7年間フィンランド語を学んできたが、「フィンランド語じゃなくて、英語を勉強した方が良かったかな?」と思う時がある。
フィンランドには、英語一本で生活している外国人がいっぱいいるからだ。

ゼロからフィンランド語を勉強するより、基礎ができていた英語をがんばった方が早く就職できていたかもしれない、と後悔したことも。

しかしフィンランド生活でフィンランド語は本当にいらないのだろうか?

そこで今回は「フィンランド移住で学ぶべきはフィンランド語か、英語か?」について考えたいと思う。

移住を控え「どっちを勉強するべき?」と悩んでいる人の参考になればうれしい。

注意
今回はスウェーデン語は省略します。スウェーデン語圏の人、すみません。

フィンランドは英語だけで暮らしていける?

英語辞書

フィンランドでは英語だけで暮らしていけるか?
答えはYESだ。

 

私は今まで「フィンランドに10年以上住んでいるのに、フィンランド語がまったく話せない人」に何人も会ったことがある。

仕事は英語で事足り、公的な書類も英語版が用意されているためフィンランド語ナシでやっていけるそうだ。

とはいえ、それができるのはIT系の技術者か内勤の人、学生だけだと思っていた
しかし、ヘルシンキの例でも解るように、フィンランド語ができなくても接客業をやっている人もいる(ヘタとかじゃなくて、最初から英語しか話さない)。

先日聞いた話によると、友人がフィンランド企業のカスタマーサービスに電話したら「English?」と言われたという。
ヘルシンキの飲食店に就職が決まったブラジル人の友人は、フィンランド語がぜんぜん話せなかった。

他の能力さえあれば、就職はできるのだ。

ちなみに、私が住む北フィンランドの街(ヘルシンキから電車で6、7時間)では、英語オンリーでやっているインド料理屋があるが、繁盛している。

まとめ
すでに専門分野があり、その技術で就職ができる人は英語のレベルアップに集中した方がいいかも

…クソっ、私も英語に集中しときゃ良かったか…。

フィンランド語を勉強すべき人とは?

勉強中

しかし、どんな場合でもフィンランド語は完全にいらないのだろうか?
たった500万人にしか話されていない言語を習得してなんになる?と思う人もいるかもしれない。

7年もフィンランド語に費やしたみんみの努力はムダだったか?
もちろんそんなことは無い。

では、今度はどんな人にフィンランド語か必要か例をあげてみよう

地方に住む人

ヘルシンキ周辺の首都圏、観光地なら英語だけで仕事が見つかるかもしれない。

しかし、外国人が少ない地方に行くほど、お客さんは現地語でのサービスを期待する。
外国人が来ない場所でフィンランド語*ができないと、就職で不利になるだろう。
*スウェーデン語圏はスウェーデン語ね

医療系の仕事をしたい人

医療機関で働きたい人も、フィンランド語がいるだろう。
まず英語で資格取得ができるのか怪しい(フィンランドに英語で学べる専門学校があるのか不明)。

資格を持っていたとしても、患者さんと英語だけで接するのは限界がある。
「痛い痛い!」と訴える患者さんに「英語でおねがい」とは言えないし、救急ではスタッフ同士の素早い現地語でのコミュニーケーションが必要とされる。

また、いくらフィンランド人が英語ができるからと言って、難しい病名を英語で言われたらポカーンとされるはずだ。

年配の人、子どもと接する仕事をしたい人

年配者の中には、英語がまったくできない人がいる。
もしくは「昔は話せたけど、年のせいで言葉が出てこなくなった」という人も。

ちなみに夫の叔母は学生の頃、教師に「クラスのこっち半分はドイツ語、こっちから半分は英語ね」と勝手にドイツ語のクラスに入れられたから英語は全然できないと言っていた。

またインターナショナル・スクールを除いて、英語教育を受けていない子どもを相手にする場合もフィンランド語がいるだろう。

フィンランド語必須、と書かれている仕事もある

例えばフライト・アテンダントは、安全性の確保からフィンランド語、スウェーデン語、英語が話せることを求められる場合がある。

公的機関はフィンランド語またはスウェーデン語のサービスを提供する義務があるため、どちらかの言語ができないとキツイかもしれない。

他にも営業など、細やかな対応が必要な仕事にはフィンランド語が必須だろう。

新しい職業を身に着けたい人

フィンランドの学校で新しい専門を学びたい人は、フィンランド語能力がないと学べる分野が限られてしまう。
英語のコースもゼロではないだろうが、職業訓練校や専門学校ではフィンランド語で授業が行われることが圧倒的に多い。

フィンランド国籍がほしい人

フィンランド国籍を取るにはYKI-testと呼ばれるフィンランド語またはスウェーデン語の能力試験で3以上成績を収める必要がある。

参考 National certificate of language proficiency (YKI)Finnish National Agency for Education

 

まとめ
フィンランド語は必須ではないが、職種によって必要になる場合も。
就職や国籍の取得など、可能性を広げたい人はやっておいて損はない

 

他にもある!フィンランド語ができるメリット

パーティー

ここまで読んで「私にはフィンランド語いらないかも」と思った人もいるかもしれない。

しかし最後にフィンランドでフィンランド語ができるメリット上げてみよう。

フィンランド人の集まりでも会話に加われる

パーティーや家族行事など、みんながフィンランド語を話したい場面で1人英語だと辛い時がある(経験談)。

フィンランド人に混じって、理解できないフィンランド語を延々と聞くのはストレスだ。
中には気を使って英語で説明してくれる人もいるが、時間差があって楽しめなかったりする。

フィンランド語ができれば自分も楽しく、相手に気を使わせなくて済む。

広く情報収集ができる

いくらフィンランド人は英語が得意といっても、なんでもかんでも英訳されているわけではない。
仕事の連絡事項や、注意書きなど、やっぱりフィンランド人はフィンランド語で書きたいだろう。

またニュースや広告、イベントのお知らせなど、有益な情報を逃してしまう可能性も。

フィンランド語を学ぶことで、より多くの情報を得られるようになる。

世界が広がる

フィンランド語に限らず、新しい言語を学ぶと世界が広がる。
言い回し一つとっても、その国の文化や考え方の違いに気づくことができる。

物事を多角的に見られるようになるだろう。

 


以上。

まあ、英語とフィンランド語、両方できるのが1番だよね。

フィンランド、公用語以外の外国語フィンランドでは何語が話されている?公用語とそれ以外の母国語トップ5

しかし、脳みそにも時間にも限界はある。
自分の希望にあわせて、どちらかの言語を切り捨てるのも戦略だ。

私がフィンランド語をやって良かったなーと思うのは、夫の母国語で会話ができること。
また毎日新しい発見があることだ。

参考になればうれしい。
ではまた!

 

みんみが使ってるフィンランド語教材。

語彙を増やしたい方はこちら。