ヴィーガン*になってから9ヶ月経ったことは以前書いた。
*動物性の食品、製品、サービスを消費しない人
実はこの間、100%ヴィーガンを貫けていたわけではない。
うっかり動物性のものを食べてしまったこともあれば、自分から食べたこともある。
ヴィーガン→97%、ノンヴィーガン→3%、という感じだろうか。
動物性のものを食べた時のことを思い出すと、「あの時は仕方なかった」と思う。
しかし後悔がないわけではない。
そこで後悔を学びのチャンスだと捉えることにした。
今回は私の「動物性食品を食べてしまったシチュエーション」をもとに、同じような状況でどう対応すべきだったかまとめてみよう。
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動物性の食品を食べてしまったシチュエーションと対策
この9ヶ月で動物性食品を食べてしまった状況は、大きく3つに分けられる。
- 動物性のものが含まれると知らずに食べた
- 動物性のものが含まれるか確かめず食べた
- 動物性のものが含まれると知っていて食べた
1.知らずに食べた
まず1の「知らずに食べた」から考えていこう。
- フライドポテトが動物性の油で揚げられていることを知らずに食べていた
- 成分表の内容を正しく理解しておらず、見落としがあった(ゼラチンなど)
今はこのような失敗はほとんどないが、ヴィーガンになりたての頃によくあった。
うっかり動物性の食品を食べてしまう原因は、知識不足である。
始めの段階にもっと調べておけば回避できたかもしれないが、不可抗力もある。
対策は地道な情報収集しかないだろう。
また新しい食品はネットで調べるクセをつける。
ヴィーガン歴の長い人にアドバイスをお願いするのも一つの方法だ。
2.確かめずに食べた
「確かめずに食べた」は回数こそ多くないが、何度かある。
- 牛乳が入っているか聞くのを忘れて、コーヒーを飲んでしまった
- 成分表のチェックを忘れ、卵入りのパンを買ってしまった
- 友人にもらったお菓子を食べた後、商品を調べたら動物性のものが入っていた
これは、疲れている時によくやってしまう。
ボーッとしていると、考えなしに飲み食いしてしまうのだ。
利き手に「Vegan」とタトゥーでも入れれば良いのだろうが、基本的には気をつける、周りの人に助けてもらうしかないだろう。
難しいのは人に食品をもらう時である。
アメやガムを差し出されて「動物性のもの入ってますか?」と聞くのは勇気がいる。
友人ならいいが、仕事関係の人だと気が引けるだろう。
商品名がわかるなら「後でいただきます」と受け取って、こっそり動物性のものが入っていないか調べるのも手だ。
しかし消費に加担したくないなら、断るのが確実な対策である。
この時、ヴィーガンだと伝えても良いが、ベジタリアンと混同していたり、ハチミツはOKだと思っている人もいるので注意が必要。
「お腹が空いていない」「砂糖を避けている」「ちょっと○○は苦手なので」…と当たり障りのない理由をつけて遠慮するのが今のところベストだと考えている。
3.知っていて食べた
…白状しよう、何回かある。
ところでヴィーガンになる時、例外を設けた。
「動物性のものでも、自分が食べなければ確実にゴミになるものは食べて良い。その場合、『なーんだ結局は食べるんだ』と思われないこと」
例えば、ヴィーガンになる前に手に入れた食材がこれにあたる。
我が家には自家から送られてきた鰹節があるのだが、夫だけじゃ食べきれないので、私もたまに食べる。
捨てるのはもったいないし、環境にも悪い。
これはヴィーガンでも無問題だろう。
機会もそれほど多くない。
しかしこの例外を除けば、「回避できたはずなのに」という経験も…。
- 予約したレストランにヴィーガン料理がなく、仕方なくベジタリアンのものを食べた
- お祝いの席で、ショートケーキを出されたが、場の空気を壊すのが嫌で食べてしまった
- 持ち寄りパーティで、友人の作った肉料理の話になったが、ヴィーガンと伝えるタイミングを逃し、みんなと試食することになってしまった
- ディナーに招待されたが、事前の伝え方が悪かったのか、肉と魚の料理しかなく「君のために用意したんだから魚くらいは食べて」と言われてしまった
1のレストランの例は、事前の確認を怠ったのが原因だ。
フェイスブックの口コミを鵜呑みにしたのがいけなかった。
お店のメニューは公式ホームページを確認するべきだ。
2、3の例は「勇気」が足りなかったのが原因だろう。
ツイッターでヴィーガンの悪口をよく見かけるので、特に日本人にヴィーガンであると伝えるのは今でも怖い。
「楽しい雰囲気が壊れてしまうのではないか」と考えてしまうのだ。
このような不安を感じることは、人間なら誰にでもある。
どうか弱虫と責めないで欲しい。
だが勇気をもって伝えなければヴィーガンは貫けない。
そもそもヴィーガンだと伝えるタイミングが難しい。
会ってすぐ「はじめまして!ヴィーガンです!」と言うのも変だ。
ただパーティの場合、少なくとも主催者に伝えるのは大事だろう。
3の持ち寄りパーティの時も、主催者が知っていれば、「お肉食べられたっけ?」と声をかけてくれたかもしれない。
あとは単純に「言いそびれちゃったんだけど…」と正直に言うのが良いだろう。
今のところ否定的なコメントをされたことはない。
4の「食べてとお願いされる」は稀だろうが、最も困るパターンだ。
ヴィーガンを単なる好き嫌いだと思っている人だと特にキツイ。
対策は「事前にきちんと伝えること」。それだけだ。
つい最近も、ツイッターで「お呼ばれされたが、どうしよう」と不安たっぷりのツイートをしたが、食べ物が無駄になれば本末転倒だと助言をいただき、伝える努力が大事だと学んだ。
気が引けるなら自分で食べ物を持って行くとか、一緒に作ろうと提案するものアリ。
ここでも必要なのは、やはり勇気なのだ。
まとめ
- 情報収集はしっかりと
- 買う、口に入れるものには常に注意を払う
- 周りの人の助けを借りる
- 食べ物をもらわない
- ネットの情報を鵜呑みにしない
- ヴィーガンだと伝える勇気を持つ
- 相手に伝える努力をする
最後に失敗を気にしすぎないのも大事だろう。
9ヶ月の間、動物性のものを何度か食べてしまったが、今は改善されて同じ過ちは繰り返していない。
失敗しても、「自分のできることはなにか?」と考え、できる範囲で実行することがヴィーガンライフの要である。
完璧な人などいないのだ。
今日も世界から動物虐待や異常気象のニュースが届いている。
みんなでGo Vegan!