この記事では、ゴミ拾いジョギング「プロッギング」のやり方と注意点を紹介します。

プロッギングとは北欧スウェーデンから広まった、ゴミを拾いながらジョギングをするエクササイズです。
ここ数年、環境問題に関心のある人の間で広まりを見せています。
私も影響を受けて、少し前からウォーキングしながらゴミ拾いをしています。
今回は、そのプロッギングのやり方、メリット、注意点などを紹介します。

プロギングとも言うようです。
プロッギングってなに?語源は?

プロッギング(Plogging)とは「ゴミを拾い」と「ジョギング」をミックスしたエクササイズです。
名前の由来は、スウェーデン語の「Jogging(ジョギング)」と「plocka upp(拾う/ピックアップ)」から来ています。
プロッギングでは、その名のとおり走りながらゴミを拾います。ただ、ふつうの清掃活動もまれにプロッギングと呼ばれることもあります。
一人でやっても、チームでやってもOKです。

私はウォーキングしながらやってます。
世界的にもじわじわと広がりを見せているようで、SNSでも多くの「プロッギングしました!」というレポートを見ることができます。
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プロッギングのメリット
プロッギングのメリットは大きく2つあります。
- 環境に優しい
- 健康に良い
環境に優しい

ゴミ拾いをすることで、景観や自然を守ることができます。
もちろん行政が清掃を行うところもあります。しかしまめに行われなかったり、見落とされるゴミもありますよね。
プラスチックゴミの問題を扱ったドキュンタリー『プラスチックオーシャン』によると毎年800万トンものプラスチックが世界中の海に捨てられているそう。この中には、ポイ捨されたゴミも含まれているはずです。
近年、プラスチックゴミによる海洋汚染や、森などに捨てられたゴミにより野生動物が死ぬケースが問題になっています。プロッギングで救える命もあるかもしれません。
環境系ドキュンタリー映画「プラスチック・オーシャン」が伝える悲しい数字
健康に良い

プロッギングは身体的、精神的にも良いと言われています。
- 拾う時の屈伸運動で、より多くのカロリーを消費できる
- ゴミ袋を持つことで、より多くのカロリーを消費できる
- ゴミを拾う動作で、よりバランス感覚を養うことができる
- ゴミ拾いに集中すると、長く走れる
また、
- 走る理由ができて、やる気が出る
- ジョギングのルーティン化による飽きを防ぐ
- より周りに注意を払い、新しい発見がある
- 良い行いをすることで、気分が良くなる
などの効果も。
参考 Plogging Is the Latest Workout Trend to Benefit You and the EarthAaptiv
プロッギングのやり方
では、プロッギングはどうやってやればいいのでしょうか?
答えは簡単。走りながら、もしくはウォーキングしながらゴミを拾うだけです。
必要なものは以下の通り。
- ゴミ袋。予備に2、3枚あると良し
- 軍手または手袋。なければビニール袋を手袋代わりに
- トング(あれば)
- 汚れても良い服
プロッギングの注意点
プロッギングでは、以下のことに注意しましょう。
同じ手でゴミ袋を持ち続けると、バランスが偏ります。定期的に持つ手を変えましょう。
かがむ際は腰に負担をかけないように。ぎっくり腰に注意です!
ごみを拾う時は、後ろから車や自転車が来ないかチェックしましょう。
ひどく汚れているもの、液体には触らないようにしましょう。針などにささる危険もあるので、慎重に。
※野生動物の死体も触らないように
大きなごみは行政や管理者へ連絡してください。
経験者(泣)。
プロッギングをしてみた感想

さて、私はウォーキングをしながらゴミ拾いをしていますが、嘘でなく、プロッギングは楽しいです。
ゴミを探すことでいつもの散歩道でも退屈することがなくなりました。また「ゴミ袋がいっぱいになるまで歩こう」と思うと、長い距離を歩くこともできます。
またフィンランドでは空き缶、ペットボトル、ビンはスーパーなどで換金できます(一つあたり10セント~20セント)。お金がもらえるのは嬉しいです。
私のプロッギングレポートはツイッターも見られます。こちら。

我が家では道に落ちている空き缶を「宝」と呼びます。
プロッギングのデメリット

最後にプロッギングのデメリットも上げておます。
ゴミ拾いをボランティアでやる人は少数なため、高確率で変な人だと思われます。
夜に一人でうろうろしていると職質されるかも(笑)。対策…みんなでプロッギングして、ゴミ拾い=普通、のことにしましょう。
東京オリンピックの件も含め、日本は本来なら自治体がやるべきことをボランティアにやらせがち…。
ゴミ拾い自体は良いことですが「市民に清掃させよう。タダだし」と思われる可能性が無きにしもあらず。
ゴミをポイ捨てする人も一応「悪いこと」と思っているのか、藪や原っぱに隠すように捨てます。そのような場所には高確率で放置された犬のフンが…。
踏まないようにお気をつけください。
以上、ではまた。

ゴミ拾いすると運気アップするらしいよ!