冬の北欧「靴えらび」が難しい
冬に北欧へ行く時に悩むのが靴だ。上半身の防寒はイメージできても、靴はそうはいかない。特に関東より南に住む人は、氷点下の世界で履く靴がまったく解らない人もいるだろう。
私がはじめて冬のフィンランドを訪れた時も悩んだ。結局「マイナス10度も耐えられる」と言われたウィンター・ブーツを買って、それなりに満足した。
しかし帰国後、次のような問題があってタンスの肥やしになった(しかもフィンランド移住後も使わなかった)。
- ゴツい
- 硬い
- 暑すぎる
- 重い
- 街で浮く
1万円以上したのに、もったいないことをした。そこで今回は、フィンランド在住7年目のみんみが愛用している「フィンランドで履いても、日本で履いても、違和感のないウィンターブーツ」を2足お教えしよう。
北欧旅行や留学予定の方に参考にしてもらえれば嬉しい。
おすすめ女性用ウィンターシューズ
VEGETARIAN SHOES の「HIGHLY SNUG BOOT」
参考
Vegan Women Bootsavesu VEGAN SHOES
ムートンブーツ風だが、「Vegetarian shose」のブランド名からも解るように、動物性の素材を使っていないヴィーガン・ウィンターブーツである。
1年ほど前に購入し、今は2度めの冬を越しているところだ。ブーツの内側に保温用の素材がついていて、しっかり暖かい。
シンプルなデザインで、いろんな格好に合わせやすいので重宝している。裾が折り畳めるので、中のフワフワを見せてアクセントにしてもかわいい。上まで伸ばしても良い感じ。日本でも浮かない。むしろオシャレである。
「一晩中、屋外でオーロラ・ウォッチングします!」という人には勧めないが(きっと宿泊先でそれ用の靴のレンタルがあるはず)、街歩き&小一時間のウォーキングなら問題ないだろう。
履き始め、足を収める部分が硬かったのが残念だった。最初は玄関に座って「フンヌ!」と足を入れていた(笑)。数ヶ月履くうちに気にならなくなったが、履く前にちょっと潰したりして、柔らかくした法が履きやすいかも。
Sorel の「COZY 1964 WOMENS」
ウィンターブーツの定番「Sorel」のタウン用ウィンターブーツ「コージー」。
暖かく軽い優秀なヤツである。シンプルなデザインに、赤い靴紐がアクセントになっていて可愛い。カジュアルな印象なので、デニムの時に好んで履いている。
ちなみにリサイクル・ショップで4ユーロで手に入れた。超ラッキー!
実は、冒頭に書いた「タンスの肥やしになったブーツ」もSorelのもので「Winter Carnival」というシリーズである。
「Winter Carnival」は確かに暖かかったが、街歩きには重すぎた。帰りに空港でコンバースに履き替えた時、その開放感に「ドラゴンボールの修行かよ!」となった。つま先が固定されてしまうほど硬いのも気になった。
街歩きが中心、雪道を歩くのはせいぜい小1時間という場合は「COZY 1964」が断然おすすめだ。ちなみに重さは「Winter Carnival」→677g 、「COZY 1964」→334g である(片足)。スリムな見た目から言っても、日本の冬でも違和感は無いはずだ。
悪い点
靴紐がほどけやすい。寒い中で手袋をはずして何度も結び直すのがちょっとツライ。
以上!
最後に一言。完璧なウィンターシューズは存在しない。7年間いろんな靴を試したが、長時間を屋外で過ごせば冷えるのは避けられないし、冷えにくいものはゴツいし重い。
あと工夫ができるとすれば、大きめのサイズを買って靴下を二枚重ねにするくらいだろう。みなさんの参考になれば嬉しい。
26 地球の歩き方 aruco フィンランド 2017〜2018