言語習得と、レベル維持について。
こんにちは!フィンランド在住のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。
先日、バスで友人にバッタリ会いました。
友人は同じフィンランド語コースに通っていたタイ人で、一緒にABCを学んだ仲。
5年ほど会っていなかったので、軽く近況報告をしました。
さて、その友人とは最初フィンランド語で話していたのですが、徐々に英語に切り替わって行きました。
なんでも、コースが終わってからずっと英語で生活してきたそう。
フィンランド語は忘れかけてるとのことでした。
当時はカタコトでもフィンランド語で会話が成立したので残念でした。
語学力の維持って、やっぱり大変なんですよね。
使わない語学力は退化する
実は、そういう自分のフィンランド語も鈍っています。
劣化を感じ始めたのは、病院の仕事が終わって半年ほど経った頃*。
原因は一日中パソコンの前に座り、夫としか会話せず、交流するのは日本人ばかり…という生活でした。
*病院で一年働いていました。詳しくはプロフィールに。
久々に会った夫の叔母にも、「前の方が話せてたよ!」と心配されて焦りました。
確かに、病院で働いていた頃と比べて、単語が出てこない等の自覚症状があり「ヤバい!ちゃんと勉強せねば」と反省しました。
使わない言語の劣化します。
たった半年で人に指摘されるほどです。
「フィンランド語教室で優秀」はリアルでは通じない
幸い、移民向けフィンランド語教室に通い始めたおかげで、語学力は回復してきました。
先生が褒め上手なのもあり、得意になることも(笑)。
しかし、ふとした瞬間に「あれ、やっぱり話せない?」と現実に引き戻されます。
先日、店で化粧品を試していたら店員の言葉が聞き取れませんでした。
肌に会う色は?と聞こうとしても、言葉が出てこない。
学校で「うまく話せる」と、学校の外で「うまく話せる」は別物なんですね。
- 静かな教室で、言葉を選んでゆっくり話してくれる先生との会話
- ノイズがある店で、口語で対応するフィンランド人店員との会話
同じコミュニケーションができるはずはなく、得意になっていた自分が恥ずかしくなりました。
もちろん「私はできる」と自信を持つことは大事ですよ!
「知ってる」と「使える」
言語を「知っている」と「使える」は全く違います。
学校ではフィンランド語を「知っている」でOK。
でも、学校の外では「知ってるは当たり前。使えてナンボ。」です。
- Aという単語を知っている。
- Aという単語を使える。
知ってはいても使えるとは限りませんから、1は不十分。
2でやっと最低ラインクリアです。
結局は、実践あるのみ
何が言いたいのかと言うと、語学は実践がめちゃめちゃ大事ということ。
経験から言っても、言語が使えるようになるには教室以外でフィンランド人と集中的コミュニケーションした時です。
- 「知ってる」を「使える」にするのは実践
- 「使える」をキープするには実践を繰り返すこと
怖くても教室を出る。
現地人の間に飛び込む。
もがき苦しみながらも、コミュニケーションをやりきる。
語学力を上達させ、レベルを維持するには、そういうシチュエーションに身を置くのが必須です。
勉強だけで上達する人もいます。
ただ、相当の努力をされているはずです。
継続、継続、継続
とはいえ、いつでも現地人とコミュニケーションできるわけでは有りません。
時には家で一人で学ぶしかない時もあります。
またやり過ぎると病むので、休憩も必要です(私)。
それでも、どんな形であれ継続が力なります。
ところで、私はロシア語通訳だった米原万里さんのエッセーが好きなのですが、そこで「通訳でさえ言語は継続して勉強する」と知り驚きました。
プロでさえて努力してるんだから、素人はなおさらです(病まない程度に)。
まとめ
- 言語の基礎を学んだら、すぐ実践すること
- レベル維持は実践を繰り返すこと
- とりあえず継続だけはすること
せっかく始めたのですから、伸ばせるところまで伸ばしたい人が多いはず。
外国語ができるメリットは確実にあります。
一緒にがんばりましょう。
(余談ですが、在米40年の親戚も「君の英語はネイティブじゃないね」と言われるそうです)
以上。ではまたー。