みんみ
外国語で会話していると、相手の話にどうコメントするべきか悩む時がある。
そんな時に覚えておきたいのが、一言で多くを表現する言葉だ。
たとえば日本語でも「ええ!」「はぁ!」「ちぇ!」などと言えば、多くを語らずとも、想いを伝えられる。
もちろん、フィンランド語にも似たような表現がある。
そこで今回は、ネイティブが日常会話で使う「一言で多くを伝える」短いフィンランド語表現を紹介しよう。
「なに?」という意味の「No?」
フィンランド人と話していて、よく聞く表現に「No(ノ)?」がある。
Noは「えーと」「うーんと」と訳されるが、もう一つ、「なに?」「どした?」という風にも使われる。
例えばなにか提案されたり、話を切り出された時に「No?」というと、「なに?どうしたの?」という意味になる。
例.
「いいアイディアを思いついた!」
「No?」なに?
「ちょっとお願いごとがあるんだ…」
「No?」なになに?
「失敗しちゃった、うえーん!」
「No?」どした?
夫タピオ
なんだか当ててごらん!?
なに?
No?
みんみ
「はぁ?」という意味の「Häh?」
日本では思いがけないことや、腑に落ちないことに対して「はぁ!?」「なにそれ?」「何言っちゃってんの?」とコメントすることがある。
フィンランドではこのような反応を「häh(ハッ)?」の一言で表すことができる。
この「häh」はネガティブに使われることが多く、多用すると嫌がられる。
しかし、感情を表す表現として覚えておこう。
例.
「ごめん、あなたのお菓子食べちゃった」
「Häh!?」はぁ!?
「今日、突然クビになった」
「Häh!?」なにそれ!?
「Aさん、会社の資金、全部カジノで使っちゃったんだって」
「Häh!?」なに言っちゃってんの!?
夫タピオ
車買おうよ。
はぁ!?私たち、免許すらないよね!
みんみ
「おぇ!」という意味の「Hyi!」
嫌悪感を表す時に日本語では「ゲッ!」「おぇ!」「おー、やだやだ」などと言う。
フィンランド語では「hyi(ヒュイ)!」という言葉がそれに当たる。
「こんな気持の悪いことがあったの」と言われた時に、「hyi!」と返せば、それだけで十分、あなたの嫌悪感を伝えることができる。
例.
「あ、犬のフン落ちてる!」
「Hyi!」ゲッ!
「この前、知らない人がじろじろ見てきて気持ち悪かった」
「Hyi!」おー、やだやだ
「こちらが、常温で10日間放置されたお弁当です」
「Hyi!」うわぁ、嫌だ
みんみ
二日酔い…
ゲッ!酒の臭いがするよ!
夫タピオ
こちらは「HYI」という曲。
みんみ
「あーあ」という意味の「Hohhoijaa」
例えば疲れた時に伸びをしながら「あーあ(疲れた)」「ふわー眠い」と言いたい時がある。
そんな時は「hohhoijaa(ホッホイヤー)」と言ってみよう。
この一言で「あーあ、疲れちゃった」という状態を表現できる。
また「退屈だなぁ」という意味もある。
これは会話というより独り言だが、日常でよく使われる。
Hohhoijaa ホッホイヤー
はぁー/あーあ(疲れた)、ふわー(眠い)、つまらない/退屈だなぁ
例.
「今日は、暇ですね。」
「Hohhoijaa」はぁー。
「今日は調子でないわ。Hohhoijaa」あーあ。
「(授業中小声で)この先生の授業、ぜんぜん頭に入ってこないわ」
「Hohhoijaa」あーつまんない。
みんみ
休憩しよう。
はぁー。疲れた。
夫タピオ
以上!
スムーズに会話するには、このようなちょっとした表現も覚えておこう。
ではまた~