フィンランド語学校で勉強していたころ、よくお昼ご飯におにぎりを食べていた。
ある日、ラップに包んで状態でおにぎりを電子レンジで温めようとしたら、クラスメイトのポルトガル人が慌てた様子で「ラップを電子レンジで温めちゃダメ!」と言ってきた。
私は「は?」となった。
日本では電子レンジで温める時、ラップをするのは普通。
サランラップのCMでも電子レンジで使っているので、なにを慌てているのだろうと思った。
溶けることを心配していると思ったので、「日本のサランラップは丈夫だから!」と言って、会話はおしまいになった。
しかし今思えば「サランラップから出る化学物質」のことを言っていたのかもしれない。
避けるべきはBPAだけじゃない
以前「プラスチック・オーシャン」という海に蔓延するプラスチックゴミの問題を扱ったドキュメンタリー映画を見た。
あまりの海の汚さに心がザワつく恐ろしい映画だったのだが、ゴミだけでなくプラスチックそのものの危険性も紹介していた。
環境系ドキュンタリー映画「プラスチック・オーシャン」が伝える悲しい数字
プラスチックから出る有害な化合物として有名なのはBPA(ビスフェノールA )。
ガンなどの病気を引き起こすと言われている。
と言っても、すべてのプッラスチックにBPAが含まれているわけではない。
「BPAフリー」と表記してある商品も増えているので、避けようと思えば避けれる。
しかし映画によるとBPAはプラスチックに含まれる多くある有害物質の一つにすぎないんだそうだ。
つまりまだ知られていない健康に害のある化学物質があるという。
怖い…。
フィンランドでも、プラスチックから有害な化学物質がでているから注意しよう、という内容が取り上げられるようになった。
フィンランドのNHK、YLEの記事ですが、傷のついたプラスチック容器は有害な化学物質が食品にうつる可能性があるとのこと。日本だとバターの箱とかを、まだ使えるって保存容器にする人がいるけど辞めましょう。
https://t.co/qcxsGDxg4v— みんみ (@mimmi_nurinpain) 2018年10月16日
つまり、ポルトガル人の指摘は正解なのだ。
プラスチックを電子レンジで温めるのは辞めたほうがいい。
(一応、電子レンジ対応のものはOKらしいが…どうなんだろうね)
安全にプラスチック保存容器を使う方法
記事ではプラスチックから出る有害物質を避ける方法が紹介されていたので、まとめてみよう。
- 古いもの、傷があるものは使わない
- 酸の強い食品には使わない(レモンとか)
- 紫外線は避ける
- 温度調整に気をつける
- アイスクリームのプラスチック容器など、使い捨て用のものを保存容器にしない
- 電子レンジ対応と表示のあるもの以外、プラスチックを電子レンジで暖めない
これらは食品に関することだが、古いプラスチック製の人形やおもちゃを子供に与えるのは辞めた方がいいかもしれない。
なんでも口にいれちゃう時期は特に。
我が家の脱プラスチック
義両親はプラスチック容器の販売をしていたので、家にプラスチック製の調理器具が多くある。
「健康に悪いかもしれない」と思いながら使用するのは気分が悪いので、買い替えていくと決めた。
しかし義父は同じブランドの子供向けのプラスチック容器や、おもちゃを取っていて、孫が生まれたらあげようと思っているらしい。
最近はフリマで売ろうともしてるんだけど…自分の子供には使ってほしくないかな。
子供いないけど。
あと問題なのは、我が家のプラスチック保存容器は夫の所有物なので、勝手に捨てられないこと。
思い入れもあるらしい。
というわけで自分のモノから捨てることにした。
手始めにプラスチックの計量カップを断捨離。
日本で炊飯器を買った時に勝手についてきたもの。
ちなみにシャモジ(へら)もついてきたのだが、電化製品を作っている会社の人に言いたい。
付属品、いらない。
開封時にご丁寧にプラスチック袋にくるまれているから質が悪い。
今後はステンレスのカップを使う。
ちなみにこちらの方のサイトが参考になったのでリンクを載せておく。
現代はどこに行ってもプラスチックだらけなので避けるのは大変だが、これで健康被害を防げるなら安いものだ。
環境にも悪いし、そもそも「買わない、使わない」が一番なのである。