【国際離婚】国際結婚して海外在住の君、自立できているかい?

こんにちは!フィンランド在住のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。

私は今、フィンランドの職業安定所が主催する、移民向けキャリアコーチングのクラスに通っています。
自己分析方や就職活動について学べる良いコースです。

さて、そこの移民仲間から怖い話を聞きました。
ハロウィンとは関係のない、リアルな怖い話「国際離婚」です

すでに海外でキャリアを積んでいる人は怖くないと思います。

離婚で自立を余儀なくされるAさん

それは、ある移民Aさんの話です。
※人に聞いた話なので、誰と特定した訳ではありません。また最近、似たような話を別件で聞いたので、一般論として読んで下さい。

Aさんはフィンランド人男性と結婚し、15年前にフィンランドに移住してきました。
3人の子宝に恵まれるも、昨年に離婚
今、自立に向けてキャリア・プランを立てているが苦戦しているとの話でした。

全体の流れを聞くと、よくある話。
しかし、彼女の状況が怖いのです。

  • 移住後、立て続けに子どもが3人生まれ子育てに追われきた
  • 生活費はすべて夫が稼ぎ、専業主婦としてずっと家にいた
  • フィンランド語は少ししか話せない(子どもとは母国語で会話)
  • 英語は話せない
  • フィンランドで使える資格ナシ、働いた経験ナシ
  • 履歴書に書けることが何もない

なかなか深刻ですよね。

仕事もなく言葉も話せず、子どもを抱えて外国に一人ですから、危機的状況と言えるのではないでしょうか。
私だったら、かなり焦ると思います。

*子どもは共同親権で、社会保障があるので路頭に迷うことはないでしょうが…

現地人の夫に頼り切っている自分

この話を聞いたあと、いろいろ考えていたら背筋が寒くなっていきました。
というのも「自分もAさんのようになる可能性があるのでは?」と思い始めたからです。

もちろん、私とAさんの状況は違いますよ。
しかし、夫と別れたら困ったことになるのは同じです

おそらくAさんは、配偶者に多くのことを依存して生きていたと思います。
なにせフィンランド語/英語がダメですから、手続き一つできなかったはずです。
※繰り返しになりますが、実際のAさんがどんな人かとか、事情があるかとかは知らないですよ。

そこで、自分自身も振り返ってみることにしました。
「じゃあ私はどうなんだ?」と。

結果、自分がAさんを批判できる立場にないことに、すぐ気が付きました。

例えば、

  • 生活は夫頼り、しかも家計をよく把握していない
  • 税務署からの手紙を「なんて書いてあるのー?どうすれば良いのー?」と夫に丸投げ
  • フィンランド語の提出物のチェックを、すべて夫に頼む
  • 旅行では夫をガイド扱い

…など、思い当たるだけでも、多くのことを夫に依存しているからです。

全てを丸投げしている訳ではありませんよ。
でも「自分は外国人だから」と面倒なものを夫にやらせるクセは確実にあります。

こんな私が離婚されたら、困ることは目に見えています。
Aさんを気の毒がっている場合ではなく、明日は我が身と捉えるべきだと思いました。

自立=自分を守ること

私はずっと夫に対して、

「私は外国人なんだよ。
フィンランドでフィンランド人の夫が私を面倒見るのは当たり前でしょ?
夫が日本に移住したら、私が面倒な手続きやるんだしさ。」

と思っていました。

中にはこの考えに賛同してくれる人もいるでしょう。
配偶者が外国人なら、面倒を見るのは当たり前、と。

しかし「現地人の配偶者に頼り切った生活をすることで、困るのは自分」と自覚することは絶対に必要なんですよね。

結婚生活が永遠に続くとは限りませんし、死別するケースだってあります。
相手が病気になり、自分が一家の大黒柱になるかもしれません。

  • 手に職をつける
  • 資格を取る
  • 収入源を確保する
  • 言語をできるだけ習得する

などをやっておかないと、怖い自体に陥ります。

というわけで、Aさんの話を聞いて自立しないと自分の将来が危ないとハッキリ危機感を持ちました

考えてみると夫は私と離婚しても困ることは何もありません。
独身に戻り、生活費も浮くし、むしろハッピー…?

海外の日本人配偶者よ、君は自立できているか

こんな大事なことを、今さら考えている私に呆れると思います。
しかし、私のように「今の生活がずっと続く」と考えてしまう人もいるのではないでしょうか。

もし海外在住で現地人のパートナーがいる人は「自分はこの国で一人でも生きていけるか(日本に帰ってもやっていけるか)」を折を見て考えてほしいです。

少なくとも、

  • 年金や社会保障などの仕組みを把握しているか
  • しかも、ちゃんと加入しているか
  • 一人でもこれらの処理をできるか
  • いざという時の貯金があるか
  • 自分のキャリアを真剣に考えているか
  • 英語、現地語を学んでいるか

などは頭の隅に置いておくべきです。

ただ危機感というのは、持とうと思って持てるものではありません。
なので、とりあえず手続きでもなんでも「配偶者に聞く前に自分でできるところまでやってみる」を心がけましょう。

自立は自分を守ることに繋がります。
特に海外では、そこを忘れないようにしたいですね。


以上です。

今回はちょっと説教臭くなってしまいました。
しかし、参考になれば嬉しいです。

ではまた~。