ダメな人間関係の例(「ルナティック雑技団」1巻 p153より)
海外で日本人コミュニティ内の人間関係に悩んでいる人が意外と多いようです。
そこで今回は、フィンランドで生活するにあたり、私が日本人との人間関係で気をつけていることを紹介します。
海外在住の方、人間関係で悩んでいる方にお役に立てればうれしいです!
人間関係は海外でも大変です
ブログや悩み相談サイトを見ていると、海外の日本人コミュニティ内の人間関係で悩んでいる人の話を見かけます。
日本でもありそうなトラブルから、即帰国レベルのトンデモ相談もあり、悪戦苦闘している様子が伺えます。
参考 海外にて。日本人の敵は日本人?と思うとき発言小町 : 読売新聞
参考 海外で日本人同士の人間関係を上手く乗り切るには?-場の倫理と個の倫理ザ・留学
↑参考例なだけであって、内容に同意するものではありません。
海外の小さな日本人コミュニティでのトラブルは、日本で起こるものとは違うキツさがあります。
慣れない環境、ストレスを発散する場もないとなると、負荷は2倍。
とりわけこんな方は堪えるはずです。
- 言葉があまりできない
- 来たくて来たわけではない
- 移動手段が限られており、その場所から離れられない
- 駐在員同士、子供の学校関係者などで、どうしても避けられない
海外移住に対し「しがらみを捨てて人生をリセット(キラキラ)」というイメージを持つ人もいますが、人間関係はどこでも大変です。
私の経験
私の場合、ありがたいことにフィンランドにいる日本人とは楽しく過ごさせてもらっています。
しかし、日本人にイラッとさせられたこともあります。
- 無視される、避けられる
- 「日本人が嫌い」と、面と向かって言われる
- そこにいない誰かの悪口を延々と聞かされる
その方たちは帰国されてしまいましたが、今思い出しても嫌な気持ちになります。
フィンランド在住日本人との人間関係で気をつけていること
さて、ここからが本題です。
私がフィンランドで人間関係のトラブルを避けるために気をつけているのは絶対に悪口を言わないことです。
口は災いの元。
家に帰ってきて「やっちまった!」と後悔しないようにするのが大事です。
人に対してネガティブな発言をしないよう気をつけています。
ちなみに、日本でも言いません。
これは小学校の道徳レベルの話で、海外の日本人コミュニティに限った話ではありません。
しかし、ツルッと口が滑ることもあります。バカな発言をして信頼を失ってはもったいないです。
そもそも悪口を言いたくなる人いないけどね…。
(それに、なにかあると自分が反省しちゃうタイプです)
悪口を言う→「自分は悪くない」が使えなくなる
しかし、たとえ自分が悪口を言わないようにしていても、ある程度の人数が集まると悪口が始まってしまう時もあります。
ここでもう一つの注意点です。
相槌くらいは良いですが、悪口に参加してはいけません。
嫌いな人の悪口を言えば、一時的にはスッキリするかもしれません。
しかし、家に帰ってから後悔する可能性大です。
「本人の耳に入ったらどうしよう」
「ちょっと言い過ぎた」
「次会うとき、どう接したら良いだろう」
「悪口を言う私、最低」
そんな風に思うはずです。
実際、ご本人の耳に入ることだってあるかもしれません。
ところで、あなたはどちらによりストレスを感じますか?
- 「○○さんって性格悪い!」と思ってイライラする
- 「○○さんの悪口を言ったが、本人の耳に入ったらどうしよう」と不安になる
断然、2番ではないでしょうか。
なぜ不安になるかと言うと、状況を悪化させるリスクがあり、さらに「自分は悪くない」という正当性を失ってしまうからです。
悪口は言わないに限る!
悪口が始まってしまった時の対処方
それでも、悪口が始まってしまった時はどうすれば良いでしょうか?
「悪口辞めましょう!」と言えれば良いですが、勇気が出ない時もあります。
そんな時は次の3つの方法をおすすめします。
- コメントは、一般的なことを言うに留める
- 相手の気持ちに寄り添う
- はぐらかす、話題を変える
たとえば「無視された!あの人、性格悪いよね」と言われたとします。
そこで「確かに性格悪いですね!」と言えば悪口になってしまいますよね。かといってノーコメントというのも難しい時があります。
そんな時は「無視されたら気にしちゃいますよね」と、あくまで「無視」という行動に対する一般的なコメントに留めることもできます。
もしくは「どうして○○さんは、そんな行動に出たんでしょうね?」と質問で返す手もあります。
こうすれば一緒に悪口を言うことを避けられます。
話している人がどれだけ傷ついたか、イライラしたかにフォーカスする方法もおすすめです。
一緒になって悪口を言うのでなく「無視は傷つきますよね」と、相手の心に寄り添います。
目の前にいる相手に思いやりを持って失敗することはまずありません。
ただ内容によっては、単なる嫉妬、いちゃもん、いじめの時もあります。
特に本人が努力で変えようのない内容だった場合は、はぐらかすのが1番です(容姿など)。
Aさん「○○さん、ブサイクだよね」
私「○○さんの顔、フワーッとしか認識してないですね」
といった感じ。
話題を変えるのも良いです。
Aさん「あの人、ブサイクだよね」
私「ブサイクといえば、アンチエイジングってやっぱり必要ですかね?」
ただ、度を超えた悪口には「それはちょっと○○さんが可哀想じゃないですか?」と軽く苦言を呈することもあるよ…。
話したい内容が悪口になってしまう場合
とはいえ…
みんな人間です。
だれでも愚痴の一つや二つ言いたいもの。
そんな時、私は次のようにしています。
話す相手を選びます。
例えば日本にいる友人なら、話が漏れることはまず無いです(多分)。
もし現地の友人に話す場合は、起こった事実を正確に伝えます。
この時、相手を攻撃せず、自分がどう思ったかだけを話すようにしています。
誰にも言えない場合は、紙書くのも効果的です。
気が済むだけ悪口を書いてOK!誰も読まないから遠慮はいりません!
中学の時の日記を見つけたんだけど、内容の八割が「大嫌い!」「タヒね!」でした(汗)。ストレスたまってたんだね…。
その他気をつけたいこと
最後に、悪口以外にも気をつけたいことをまとめてみました。
先輩風を吹かせない
移住年数が長くなってくると、新しく来た人に余計なアドバイスをしたり、先輩風を吹かせてしまうことがあります。
「助けてあげたい、知っていることを教えてあげたい。」
この精神は素晴らしいです。でも相手がそれを望んでいない場合もあります。
また「来たばかりのあなたは知らないでしょう?」という態度は失礼です。
先輩風を吹かすのはやめましょう。
ちなみに私は移住してきたばかりの人に、「こういう手続きをすれば、ハローワークから手当がもらえますよ!」と伝えたら、超お金持ちの人でバツの悪い思いをしました(笑)。
移住年数の長い人になんでも聞こうとしない
逆のケースもあります。
移住したての人が居住年数の長い日本人に会うと、ついつい何でも聞きたくなってしまいます。
- ○○はどこで買えますか?
- ○○の書類の書き方は?
- どうすれば就職できますか?
私も上のような質問をたくさんしましたから、気持ちはわかります(まあ、食べ物の売ってる場所くらいは良いかもしれません)。
でも、まずは自分で調べるクセをつけましょう。
なかには検索すればすぐ答えが見つかるものもあります。また公的な書類などの書き方は専門家でない限り答えられません。
また仕事の紹介などは、信頼関係ができないとしてもらえません。
ボランティアでいろいろしてもらおうとするのは辞めましょう。
あ、私には何でも聞いてね!その代わりブログネタにさせてもらうよ(笑)
ふつうに接する
最後です。
現地語を覚えるぞ!フィンランド人の友だちをたくさん作るぞ!
そう意気込むあまり、あからさまに日本人を避ける人がいます。
仲良くしたくないなら、交流しなくても別に構いません。しかし、相手も人間。邪険にされたら傷つきます。
最低限の挨拶、リスペクトは忘れないでください(会ったら「こんにちは」程度でOKです)。
以上!
すでに人間関係がこじれている人には参考にならないかもしれませんが、役に立てば嬉しいです。
ちなみに、私も未だに失敗することもあります…(汗)。リラックスしていきましょう!
ではまた!
疲れたら、ルナティック雑技団でも読んで元気出しましょ!