フィンランド人と話す時に個人的に気をつけていることを紹介します。
フィンランド移住してからずっと、フィンランド人とうまく会話できないことに悩んでいました。
まあまあ英語はできたし、フィンランド語も勉強していたのに、会話が噛み合わないことがよくあります。
しかし経験を積んで、フィンランド人と話すには、ちょっとした配慮がいることに気がつきました。
今回は、同じ悩みを持っている方に向けて、フィンランド人とスムーズに会話するコツを3つ紹介します。
フィンランド人と話すコツ→相槌をうちすぎない
フィンランド人は人の話を静かに聞きます。
そのためフィンランド人と話す時は、相槌を打ちすぎない方がいいです。
日本人は会話に「そうそう」「へえ」「本当に?」とたくさん相槌を入れますよね。
相槌は「聞いてますよ」「関心がありますよ」「もっと話して」と伝えるサインで、好感の持てる話相手はリアクションが大きかったりもします。
しかし日本流の相槌はフィンランドでは多すぎます。会話の妨げになってしまうか、話を遮られたと思われる可能性があります。
相槌は黙ってうなずくだけがベストです。
これは日本の調子で相槌をうっていたら、話しにくそうな顔をされて気付きました。
効果は劇的で、変な間ができることが一気になくなりました。
逆に不安にさせられることも
逆の立場で、フィンランド人の相槌の少なさに不安をかきたてられるケースもあります。
こちらは楽しく話しているけど、つまらなそうに見えたり、内容が理解できていないでは?と不安なってくるんですね。
この場合、相手が「解らない」と言わない限り大丈夫だと思ってOKです。
フィンランド人は相槌が少ないだけでなく、全体的な反応も薄い人が多いです(私の夫とか私の夫とか私の…)。
リアクションは日本の半分くらいと思っておくとちょうど良い具合で会話ができます。
スモールトークに気をつける
日本人は当たり障りのない「スモールトーク(世間話)」をして距離を縮めようとしますよね。
何気ない世間話から、相手の興味関心を探るのは立派な社交術だったりします。
ただフィンランド人はあまりスモールトークをしません。というか苦手な人が多いです。
したとしても、ダラダラ話さず本題に入るのでスモールトークはしない、もしくは長くならない方がいいです。
フィンランド観光局のホームページにもこう書かれています。
フィンランド人は特にスモールトーク好きというわけではなく、会話の最中の沈黙の時間を気まずいとは感じません。沈黙するということはその間取り立てて言う必要のあることがないということを意味します。そんな沈黙の間をおしゃべりして埋める必要はないのです。
このようにフィンランドでは間を埋めるより、沈黙の方がベターだったりします。
適当な話題をふると、「なんでそんなことを話したいの?」と、変な雰囲気になることもあります(経験談)。
しかし、初対面の人など、スモールトークが不可避なこともありますよね。
こういう時は言いたいこと、聞きたいことを明確すると良いです。
例えば、「この辺にお住まいですか?」ではなく「この辺にお住まいですか?家探しをしているんですが、この辺の住心地はどうですか?」
といった感じです。
質問の意図をクリアにすれば、相手も返事がしやすくなります。
ただスモールトークを避けすぎると会話が始まらない時もあるので「空気が読めない外国人」としてガンガン話しかけるのもアリだと思います。
笑いすぎない
日本人にとって笑いは、人間関係の潤滑油のようなもの。
ただ日本特有の、困惑、ごまかし、照れ隠しの笑いは控えた方が良いかもしれません。
「おもしろい」以外の理由で笑うと、悪い意味で不思議な人に見えてしまう可能性があります。
日本の「とりあえず笑っとけ」は海外では注意。
あまりにニコニコ笑っていると、「怒らない人」と思われ、雑に扱われる可能性もあります。
「みんなが笑っているから」「冗談を言っているっぽいから」と、雰囲気につられそうになっても、本当に楽しくない時は無理に笑わないように。
周りからリスペクトを勝ち取るには、矛盾のない喜怒哀楽をしっかり見せることです。
リスペクトを勝ち取れば、相手もきちんと話すし、結果的にスムーズに会話ができるようになります。
以上!
みなさんが気をつけていることはなんですか?
ではまた!