フィンランド留学はしたものの、授業についていくのが大変。学校生活のアドバイスちょうだい。
経験をもとに5つのアドバイスを用意したよ!
2018年のはじめ、私はフィンランドで工科大学*を卒業し、医療分野の資格を得ました。
*AMK/ammattikorkeakoulu
フィンランド語で授業を受け、3年半で卒業しました。卒業後は半年ほど病院で働いた経験もあります。
こう書くと「すごい!」と思ってくれる人もいます。
しかし学校では底辺。かなり苦労しました。
しかし、工夫することで改善できたこともありますし、やらずに後悔したこともあります。
そこでフィンランドで進学を考えている人に向けて、私が在学中に聞きたかった学生生活のアドバイス5つまとめてみました。
- フィンランドで進学を考えている人
- フィンランドの学生生活についてアドバイスが欲しい人
- 学生生活で落ち込んでいる人
文章内のフィンランド語を英語、スウェーデン語に置き換えてもOKです。
フィンランド語は1mmでも上達しておこう
フィンランド語で専門学校、大学レベルの授業を受けるのは大変です。
外国人学生に対して、「最初の半年は大変だけど、あとはどんどん楽になるよ~」なんて言う人もいますが、私は卒業する最後の一秒まで大変でした。
フィンランドで進学を考えるなら、フィンランド語のレベルはひたすら上げておくべき。フィンランド語能力が低い=学生生活が辛い、です。
それに、授業や課題でフィンランド語自体の勉強に手が回らなくなります。
対策としては、移民向けの準備コース「Valmistavat ja valmentavat koulutukset maahanmuuttajille(Valma)」に行くのがおすすめです。
Valmistavat ja valmentavat koulutukset maahanmuuttajille
もしくはプライベートレッスンを受けるのも良いです。
なお、語学が十分できないと友達もできません。
年単位の学校で、友達なしは寂しいぞ。
入学前はフィンランド語レベルをひたすら上げる。
対策
- 移民向けの進学準備コースに行く
- プライベートレッスンを頼む
先生とコミュニケーションを
学校が始まってすぐは、ほとんどの人が「授業についていけない」と悩むはずです。
もし下記に当てはまったら、すぐ先生(教授)に相談しましょう。
- 授業の8割が解らない
- 宿題ができる気がしない
- テスト絶対無理
恥は捨てて、授業が解らないと素直に伝えた方がいいです。
対策を一緒に考えてくれるはずです。
授業に関しては次のことを聞けば良いでしょう。
- 授業がぶっちゃけ全然わからなかった。何の話だったの?
- 最低限覚えるところを教えて?
- 次の授業のために、最低限読んでおくこと教えて?
- テストでなにが出るか教えて?
- この課題、できる気がしない。どうすればいいと思う?
ところで、この手のことをクラスメイトに聞くのはおすすめしません。
クラスメイトはあなたのお世話係ではないからです。
- 授業について行けないと感じたら、すぐ先生に相談する
- 勉強の負荷を減らすため、先生に勉強するべきことを聞く
早めにカウンセラーに相談
在学中に落ち込みを感じたら、早めに担当教授/クールカウンセラー/スタディカウンセラーに相談に行きましょう。
- スクールカウンセラー(opintopsykologi)
- スタディカウンセラー(opinto-ohjaaja)
私はストレスで鬱状態になってしまったことがあります。
スクールカウンセラーに行って事なきを得ましたが、もっと早く対応していればと後悔しました。
なお、スクールカウンセラーの予約は取れにくいので注意です。予約は早めしましょう!
可能なら担当教授やスタディカウンセラーとも話すことをお勧めします。
- 履修教科を減らしてはどうか?
- チューターをつけてはどうか?
- 卒業時期をずらしてはどうか?
いろいろアドバイスをもらえるはずです。
- 精神的な落ち込みには、早めに対処する
- 一人で抱え込まず、解決のためにプロの力を借りる
テスト、宿題はオンタイムで
いくら授業が難しくても、テストや宿題の先延ばしは辞めましょう。
ところで、私のクラスに授業を落としまくっていた移民の子がいました。
フィンランド語は私より数倍うまかったのに、さまざまなクラスを先延ばしし、履修状況が大変なことになっていました。
- 宿題を出さない
- せっかく受けた授業のテストを受けない
理由を聞くと「ちゃんと内容を理解してから宿題をやったり、テストを受けたい」と言っていました。
確かに外国人学生は、フィンランド人学生より勉強に時間がかかります。
私もぜんぜん準備ができていないのにテストを受けなければならない時があり、「一週間ずらして追試の時に受けようか?」と考える時もありました。
しかし日本と同じく、追試は一回目のテストより難しくなります。
先延ばしするほど、難易度は上がります。
どんなに辛くてもテストや宿題はオンタイムで受けるようにしましょう。
結局、その友人は学校に来なくなってしまいました。
1回目のテストに落ちても、落ち込まないでね!私も経験あるよ!
- テストや宿題は先延ばししない
- テスト対策や宿題が間に合わない時は先生に相談する
合わないかったらさっさと辞めよう
日本人は辞めないことを美徳とする節があります。
部活を辞めたら内申書に響く、一つの会社に長く務めていた方が有利…こんな考えがまだ生きています。
継続は力なり。
確かにそうです。
しかし「やめるも勇気」です。
実は学校にいる時、何度も「学校を辞めよう」と思いました。
でも、「あとちょっと頑張ってみよう」とはいつくばって卒業しました。
しかし、あの時やめれば良かったと後悔しています。
もっと自分にあった別の道がありました。
学校、分野が合わないと悩んでいる人は、次のように考えてみましょう。
- 学校を辞める=悪いこと → 学校を辞める=新しい可能性を広げる
- 諦めずにねばる → 合わないことに使う時間がもったいない
時間は有限です。
「継続は力」に固執するのは辞めましょう。
後悔しますよ!
- 限られた時間を有効に使えるよう、合わないものは切り捨てる
- 続けることが正解とは限らない、と発想の転換をする
以上!
偏りはあるかもしれませんが、参考になれば嬉しいです。
もしフィンランドの進学で悩みがあったら、ツイッター(@mimmi_nurinpain)などで気軽に話しかけください。
では!Moi moi!
フィンランドの高校に留学した高橋 絵里香さんの話。泣けます。