前回、フィンランドの大晦日/新年に錫占い(すずうらない)が行われていることを紹介しました。
実はもう一つおなじみの年越し行事があります。
それは花火!
フィンランドの大晦日はここぞとばかりに、花火をヒュンヒュンバンバン打ち上げます。
北欧の大晦日は静かなイメージかもしれませんが、実はめっちゃうるさいです。
※事情により、この記事だけ1カラム表示しています
フィンランドで花火は冬の風物詩
日本で花火と言えば夏ですよね。
浴衣を来て、スイカを食べながら見るイメージがあります。
一方、フィンランドで花火は冬の風物詩。
というか、大晦日の伝統行事です。
子供のいる家庭を中心にロケット花火などを買い込み、そこら中で打ち上げて新年を祝います。
花火が冬の風物詩なのは、夏が白夜だからかもしれません。
空が明るいと見えませんからね。
花火で年越し。フィンランドの大晦日。
さて、フィンランドには「個人で花火を楽しむのは大晦日限定」というルールがあります。
この「年に一度」「数時間だけ」「新年」というレア感に変なスイッチが入るのか、みんな打って打って打ちまくる!
特に人の集まる広場に行くと、「なんか怖いんですけど!?」と思う勢いです。
この動画のような調子で延々とやっているので、新年の花火が好きな人は多いようです。
(まあ、ほとんどの人は子供のためにちょっと買うくらいですが)
花火は…うるさい!
ちなみに、広場の近くに住む友人の家を訪ねた時、ロケット花火の音がうるさくて堪りませんでした。
日本では「除夜の鐘に苦情が来た」というニュースがありましたが、花火の音は相当のものですよ(泣)。
苦情に高齢化…消える除夜の鐘「年越しの風物詩なのに」(産経新聞) – Yahoo!ニュース
許可された時間の前に、フライングで「ヒュー…パーン!!!」と花火の音が聞こえて驚くこともあります。コラッ!
危険性と厳しいルール
しかも、この花火で毎年ケガ人が数十人出ているようです。
やけどした、目に火花が入った、顔の近くで花火が爆発したなんてニュースも。
2009年からゴーグルの着用義務ができ、ケガ人は減っているようですが…怖い!
安全のために、様々なルールが設けられています。
- 許可された時間内で花火を楽しむこと
- 花火禁止区域ではやらないこと
- 安全ゴーグルを着用すること
- 建物から15mは離れて使用すること
- 未成年、酔っぱらいには花火を渡さないこと
などなど。
Ilotulitteet | Varsinais-Suomen pelastuslaitos
しかし、ルールを守らない人も多く、特にゴーグルの着用はまだ浸透していないようです。
大晦日にフィンランドへ来られる方はご注意ください。
個人的に思うこと
私は大晦日の花火にはなんの感想も持っていないのですが、最近気になるのはゴミの多さ。
特に春になると溶けた雪の下から花火のゴミが現れ、かなり汚いです。
また、打ち上げ花火の一部が落ちていることも。
湖などのビーチでゴミ拾いをしていると、似たようなプラスチックゴミが落ちているので不思議に思っていたのですが、花火の部品なんですね。。。
安全のために湖や海に向かって打つ人、凍った湖の上で楽しむ人はゴミを投げ込んているようなもの。
どうにか紙製にできないものか~!と思います。
追記: 大晦日に散歩しましたが、花火の残骸だけでなく花火の袋なども捨てられていました。
みんな酔っ払ってるんだろうけど、ちゃんと片付けて~!
以上!
みなさん、良いお年を!
ではまた~。