こんにちは!フィンランド在住8年目のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。
当ブログではエコやフィンランド情報お届けしています。
9月27日金曜日、世界で「グローバル気候マーチ」が行われました。
これはスウェーデンの活動家グレタ・トゥーンベリさんが一人で始めた気候変動への対策を求めるデモ。
今や世界中で数百万もの人が参加するようになりました。
エコに一家言ある私が行かない理由はありません!
そこで家から近い、北フィンランドの街、オウル(Oulu)の「グローバル気候マーチ」に参加してきました!
せっかくなのでレポート&学んだことをシェアします!
「グローバル気候マーチ」とは
2019年9月にニューヨークで開催された「国連気候行動サミット」に向けた、「気候危機への緊急対策」を求める若者を中心としたデモ(ストライキ/マーチ)。
日本ではサミット開催前の20日に行われた。
英語では「Global Climate Strike(世界気候ストライキ)」「Friday For Future(未来のための金曜日)」とも呼ばれている。
フィンランド・オウルの「グローバル気候マーチ」に参加
という訳で、北フィンランドの都市オウル(Oulu)で行われた「グローバル気候マーチ」に参加してきました!
当日は美しい秋晴れのストライキ日和。
手作りプラカードを持ってオウル市庁舎前へ向かいました。
開始5分前に現場到着!
しかし、この時点では、あまり人がいませんでした(泣)。
他の街のストライキは街を埋め尽くす勢いだったのに拍子抜け。
この状態でプラカードを出すのは勇気がいるぞ(汗)。
しかし、開始時間を過ぎると、どんどん人が集まってきました。
ピーク時は市庁舎前の広場が埋まるほどに!
「グローバル気候マーチ」で行われたこと
集まった後なにをするのか疑問だったのですが、それなりに催しがありました。
次のことが行われました。
- 市庁舎前でのトライキ
- 地元アーティストのコンサート
- 参加者のスピーチ
- シュプレヒコール
①市庁舎前でのストライキ
オウル市庁舎前の階段に、プラカードを持って座り込みをしました。
ここに座ったのは子供や学生が多かったです。
開催日は金曜でしたが、フィンランドの多くの学校で「ストライキに参加したい生徒は申請すれば欠席扱いしない」という対応が取られたそうです。
みんみ
参加者
もともとは当時15歳のグレタ・トゥーンベリさんが学校をストライキして始めた活動なので、子どもや若者が中心でした。
意外だったのは小学校低学年くらいの子が多かったことですね。
先生の引率でクラス全員で来ている集団には驚きました。
大人もそれなりにいました。
赤十字や自然保護団体などもチラホラ。
デモに新しい集団が加わると「ようこそ!」とみんなで手を叩いて歓迎しました。
②地元アーティストのコンサート
開始してすぐ、地元アーティストJukka Takalo(ユッカ・タカロ)のコンサートがありました。
みんなで合唱する部分もあり、いい感じに場が温まったと思います。
こちらの「Suomi(フィンランド)」という曲を歌いました。
③参加者のスピーチ
マイクが設置され、自由参加のスピーチがありました。
「言いたいことがある人は好きなだけ話して良い」というもので、多くの人が参加。
スマホにまとめた原稿を読み上げる人もいましたが、「スピーチする予定は無かったけど、私も一言言いたい!」という人も多かったです。
③シュプレヒコール(メッセージを叫ぶ)
途中、何度かみんなでシュプレヒコールをしました。
今回は、
「Mitä me halutaan?(私たちは何が欲しい?)」
「Ilmastontekoja!(気候アクション!)」
「Milloin me halutaan?(いつ欲しい?)」
「Nyt!(今!)」
というものでした。
参加者のスピーチの内容
デモはコンサートで始まりましたが、メインは参加者のスピーチでした。
こりちらも中高生がメインかと思いきや、大人から子供まで参加。
なかには「ぼくは8歳です」という参加者も!
少し長くなりますが、どれも素晴らしい内容だったので思い出せる限り書いてみます。
※メモを取っていなかったので、一部うろ覚えです
- 3歳のころ気候変動が怖くて泣いてしまった。自分の将来が不安
- 地元新聞のコラムで”気候変動を報道しなくれば若者の恐怖は消える”と書いてあった。でも私は声を上げる!
- 誰もが幸せな人生を最後まで送るべき。すぐ気候変動対策を
- 環境のために出来ることをやろう。飛行機を控えて、菜食しよう(肉を控えよう)
- 飛行税を導入しよう
- 周りに「一緒に参加しよう」と言ったけど、来てくれた人がいない。無関心は問題
- 人間だけでなく動物も苦しむことになる
- (小学生の女の子二人のスピーチ)道で大人の女性に「デモなんて意味がない、デモに参加しない私の子供はあなた達より賢い」と言われた。環境問題は重要なのに
- ゴミを拾う人を見た。これも環境のためにできることだよね
- 毎年Qstock(オウルで行われる音楽フェス)の会場周辺はポイ捨てゴミであふれる「How dare you(よくもそんなことを)!」
- 私は上海にいましたが、大気汚染のためマスクを付けざるをえなくなり、星が見えなくなった。この経験をシェアしたい
- 「気候変動が心配」と言ったら「子供はそんなこと考えなくて良い」と言われた。私の将来のことなのに
- 妹/姉も参加したいと言ったけど、彼女の先生は学校を休む許可をくれなかった。これは間違っている
- ちゃんと投票へ行こう
- 個人の行動も大事だけど、企業や国の政策も大事
- ここにいる何人が周りの人に参加を促した?人を巻き込むことは、簡単にできるアクションだよ
- みんな努力している、自分が十分素晴らしいことを思い出そう
- オウルは北極圏に近い街って宣伝してるけど、温暖化が進んだらどうなる?フィンランドに四季を残そう!
- 大人も子供も参加してくれて、ありがとう!
などなど。
涙ぐみながら話す人もいて、もらい泣きしそうになることも。
スピーチを聞いて、子どもたちが持つ将来へ対する不安をひしひしと感じました。
30過ぎの私でさえ怖いんだから、そりゃあ怖いよね。
「グローバル気候マーチ」に参加して学んだこと
結局、ストライキには2時間半ほど参加したのですが、めちゃめちゃ濃い時間を過ごすことができました。
最後に私が学んだことをシェアします!
参加することに意味がある
まず「参加することに意味がある」です。
スピーチで多くの人が「ここに来てくれてありがとう」と言っていました。
そう、一番ツライのって無関心なんですよね…。
「内容に詳しくない」「一人で行くのは恥ずかしい」と思うかもしれませんが、行くだけで十分意味があります。
子どもたちに行動する大人の姿を見せるのは超大事です。
プラカードはあった方が良いけど、無くても良い
プラカードを作って行ったのは大正解でした。
内容に賛同していることを示せますし、場を盛り上げることもできます。
しかし、プラカードが無くてもOKです。
繰り返しになりますが、行くだけで意味があります。
プラカードの内容、書き方
今回、たくさんプラカードを見ましたが、どれも凝っていて面白かったです。
ただ、いくつか気付いた点があったので書いておきます。
- 色付き、イラストはインパクト大!
- 太字でしっかり書いてあると読みやすい
- 紙が小さい場合は、短文が◎
- 短いメッセージは解りやすいけど、長文も意外と読まれる
暑さ、寒さ対策はしっかり
私が参加した日は天気が良かったですが、2時間半ほどいたので後半はブルブル震えていました(汗)。
参加する時は暑さ、寒さ対策をしっかりと。
水も持っていきましょう(もちろんウォーターボトルでね!)。
最後に
グローバル気候マーチへの参加は良い経験になりました。
フィンランドのニュースでは「若者の気候変動不安」が報道されてはいますが、やはり生の声を聞くと、感じられるものが全然ちがいます。
また環境問題を考えている仲間を見つけられて心強くなりました。
みなさんも機会があったら参加してみてくださいね!
ではまた~
環境問題に取り組むティーンの女の子の話。