森でブルーベリー摘み中毒になった夏と「洗面器でヤギごはん」【過去記事】

こんにちは!フィンランド在住8年目のみんみ(@mimmi_nurinpain)です。

先日、ベリー摘みに関するツイートしたら多くの反応を頂けました。

そこで「そういえば、ベリー摘みについて前にも書いたなぁ」と思い出しました。

その記事は2013年のもので、フィンランドへ移住して2年目に書いたものです。
同時もフィンランド生活を綴るブログをやっていましたが、親バレして、恥ずかしくなって辞めたという歴史があります(笑)。

初めてベリー摘みをした興奮が見て取れる文章で、少し恥ずかしいですが…どうぞ~!

※写真は今年撮ったものです

森でブルーベリー摘み中毒になった夏と「洗面器でヤギごはん」2013年12月29日

2013年の一番の思い出は、夏にブルーベリー摘み中毒になったことです。

その時通っていたフィンランド語コースは6月から8月が夏休みだったのですが、特にすることもなかった私はブルーベリーピッキングに行くことにしました。

「せっかくフィンランドにいるんだし、ブルーベリーでも摘んでみるか」
そんな軽いノリで始めたのが、こんなにハマるとは思いもしませんでした。

最初はパイが焼けるくらい取れれば充分だと思っていたのに、やめられない、止まらない。
気づけば、毎日3、4時間は森でブルーベリーを摘んで過ごしていました。


朝起きると、まず天気が気になる。
夫が仕事に行くと、もう気持ちが落ち着かない。

摘み始めた2日目にすぐ買いそろえた長靴や蚊よけ帽子、それにバケツ代わりにしていたヨーグルトのケースをひっつかんで、朝から森へ飛んで行きました。

収穫したブルーベリーとリンゴンベリー

なぜこれ程ハマったか考えると、ブルーベリー摘みの楽しに加えて、森に魅せられてしまったのだと思います
森と言っても、近くには民家も道路もあるので「雑木林」と呼ぶ方が正確かもしれません。

でも、歩道から木々の間をぬって一歩、また一歩と奥へ進むたびに、身体がスーッと浄化されていくような感じ、そして心が穏やかに鎮まる感じが、忘れられぬ心地良さでした。

そんな中、膝丈ほどの木が惜しげもなくこしらえた大きなブルーベリーの実が出迎えてくれる…夢中になる要素は揃っていました。

フィンランドの森が凝縮された3ページ

先日、石田ゆうすけさんの「洗面器でヤギごはん」という旅行記のフィンランドの項を読み返したら、この夏の思い出が蘇ってきました。

ブルーベリー摘みにハマる前は気づかなかったのですが、フィンランドの森での体験を瑞々しく表現した文章は、私の体験と重なるものでした。

木々の葉を突き抜けた光が、幾条もの筋になってシャワーのように森に降り注ぎ、緑の苔に覆われた地面をまだらに照らしていた。その緑のじゅうたんからは、キノコがぽこぽこと顔を出していて、頭に描く童話の世界そのものだった。妖精が飛んでいてもまったく違和感がなさそうである。ぼくは自転車を木に立てかけ、何かに憑かれたように森のなかをさまよい歩いた。
– 中略 –
緑のじゅうたんに寝転がって文庫本を読み、腹が減ると手をのばしてブルーベリーをつまんだ。野生の鋭い酸味と甘みが口のなかで弾け、澄んだ身体に嬉々として染みわたっていった。

洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)

「なにか憑かれたような感じ」は私も体験しました。
それは楽しさと、ちょっとの怖さが入り混じる不思議な感覚です。

この本には、自転車で世界中を旅して周った石田さんの経験が書かれているのですが、この本の3ページに、夏のフィンランドの森がぎゅっと濃縮されています。
「この人は全身で旅をしているんだな」と思いました。

大粒のベリー
フィンランドに来るなら、やっぱり森は見てほしい。
そして体験してほしいです。

かもめ食堂のトンミくんも「森があります」って言っていますしね(笑)。

ヘルシンキでショッピングも楽しいですが、時間があれば森を訪れてください。
中毒にはなるかは別として(笑)、きっと何か感じるものがあるはずです。

6年前の記事を読んで

これは6年前の自分の文章なんですが、めっちゃ恥ずかしいですね
あまりにもポエティックなところは削除しましたが、それでもポエムっぽい…(笑)。

でも、「ベリー摘み楽しかったんだねぇ。良かったねぇ。私、今も同じことが好きなんだねぇ」としみじみ感じました。

『洗面器でヤギごはん』をまた読みたくなったのですが、残念ながらもう手元にありません。
読んでるだけで遠くの世界に連れて行ってくれる一冊だったと記憶しています。

Kindleで買ってみようかな…と、思ったら電子化していませんでした。
ちょっと残念。

ではまた!