ヴィーガンだけど動物性食品を食べかけた | Free and Light

ヴィーガンだけど動物性食品を食べかけた

2018年、ヴィーガンになって二度目のクリスマスを迎えた。

2017年のクリスマスは、義父の家で手料理をごちそうになった。しかし出していただいたのが豚肉、牛肉、羊肉のごった煮と塩漬けサーモンというメニューで困った。事前にヴィーガンになったことは伝えてあったが、本気にとらえなかったようだ(食べ物を持参しようとしたが、夫が大丈夫と言った)。

結局「君のために買った」とのことなので、サーモンだけいただいた。せっかく用意してくれたのに、伝え方が悪く後悔が残るクリスマスになってしまった。

お呼ばれの際にどう振る舞うべきか、未だに悩ましい問題である。

失敗から学ぶヴィーガンが動物性食品を避ける方法

老人ホームで強敵現る

さて、2018年のクリスマスはというと、夫と義父と老人ホームに住む夫のおばあちゃんに会いに言った。

おばあちゃんは90歳。認知症がすすんで、年々コミュニケーションが難しくなっている。短い会話はできるが、言ったことはすぐ忘れてしまうし、孫(夫)や息子(義父)のことも、ほとんど思い出せない状態だ。

老人ホームでは、義父が用意したクリスマス・プレゼントを一緒に開けた。中身はミルクチョコレートの箱詰めで、早速みんなで食べることになった。私は牛乳が使われているので遠慮し、みんなが食べるのをぼんやり眺めていた。

するとチョコに手を付けない私に気がついたおばあちゃんが「あなたも食べて」と勧めてくれた。私は笑顔で「ありがとう、でも結構です」と断った。しかし、「ほら、食べて」と続けて勧めてくれた。

「ありがとう、でも結構です。」

私はもう一度繰り返した。するとおばあちゃんが一瞬止まった。

と、今度はググッとチョコの箱を差し出してきた。ヴィーガンになったと言っても混乱させるだけだと思った私は「お腹空いてない」「後でいただきます」と強めに言った。

しかし「いいから、取って、取って!」とおばあちゃんはなぜか粘ってきた。記憶は曖昧でも、おもてなし精神は健在なのだ

グイグイとチョコを私にすすめて来るおばあちゃんは純粋でキラキラした顔をしていた。
それは、私が取るまで絶対諦めない顔である。

おばあちゃん「Ota, ota(取って、取って)!」
私「えーと(どうしよう…汗)」

すると義父が「一個とって○○(夫)にあげなさい」と助け舟を出してくれた。私は礼を言いながらチョコレートを一個取り、そっと夫に手渡した。食べる姿は見せられなかったが、おばあちゃんはそれで満足してくれた。

ヴィーガンは厳格とか徹底していると言われるが、あのような状況なら一個くらい食べた方が良かったかもしれない。

それにしても、動物性食品を避けられない状況とは不意に訪れる。とにかく年末になかなか手強い相手(笑)に遭遇し、面白い経験をさせてもらった。優しいおばあちゃんにはぜひ長生きしてもらいたいものだ。