前回「日本のエコ系ブログを読んでいて感じる違和感」という記事を書いたが、ツイッターでも同様のつぶやきをしていた。
エコを掲げる日本のブロガーが菜食に無関心だったり、革製品を買ったり、ファスト・ファッション商品を使っていると、やはり日本は情報操作というか、得られる情報がかなり偏っているか、限られていると感じる。
— みんみ (@mimmi_nurinpain) 2018年9月30日
「エコな生活しましょう!」と掲げながらお弁当はミートボール、服はファストファッションと書くのって、節約系ブロガーがブランド物を毎日買いながら「1円玉貯金しましょう!」と言っているみたいな…。
— みんみ (@mimmi_nurinpain) 2018年9月30日
もちろん、どんな小さな取り組みも素晴らしいんだけど、「節約=一円玉貯金」しか知らない感じがする、日本。どうやったら一日500円とか1000円貯金できるかって誰も教えないし、教えたら物が売れなくなるから教えちゃいけない、みたいな雰囲気がある。
— みんみ (@mimmi_nurinpain) 2018年9月30日
簡単にまとめると「菜食が環境保護につながることを知らない日本人が多いのはなぜか。特にエコ系ブロガーが知らないのは違和感がある」という内容である。
先日、記事をリツイートしてくださった方のタイムラインを見ていたら、「お肉は無理に食べなくていい」と感想を書いてくださった方がいた。この言葉に「そうそう!」と100回くらい頷いた。
そう、お肉は無理に食べなくていいんだよ。
お肉は無理に食べなくていい
間もなくヴィーガン歴1年になる。これでも医療系の勉強をした人間なので、「私が1年ヴィーガンやって大丈夫だったから、あなたも大丈夫」とは言わない。
しかし世界には動物性食品を取らなくても健康な人がたくさんいること、しかもオリンピックに出場するようなアスリートにもヴィーガンいることも事実。しっかり計画されたヴィーガン、ベジタリアン食は健康に問題がないことも証明されている※。
※注 健康に問題ないと言われているヴィーガン・ダイエットは野菜を中心としたplant-based dietと言われる食事であり、マクロビやジャンクフード・ヴィーガンは含まれない
それでも私たちは子どもの頃からの習慣で、かならず肉や魚を食べなければいけないような気がしている。夕飯に肉か魚のどちらかがなければ、物足りない人もいるだろう。私自身もずっとそういうタイプの人間で、ありもので簡単に食事を済ませる時以外は、必ず肉か魚を添えていた。
しかし環境問題からヴィーガンになってみると、動物性食品がなくても食事は十分に成り立つことが解った。メインディッシュがブロッコリーだって、豆腐だって、マッシュルームだって良いのだ。
と言っても、ウサギのような生活をしているわけではない。私は「一体なにを食べているの?」と聞かれたら、いつも「動物性のもの以外は全部」と答えている。
動物性のものでなければ、何だって食べられるのである。
最近食べたのもを上げれば、決して貧弱な食生活で無いことが解ってもらえるだろう。
- ピザ
- カレーライス
- チャーハン
- 豆腐野菜炒め
- グリルド野菜
- 野菜の素揚げ
- スパゲッティ・ナポリタン
- ラーメン
もちろん食べる量を増やす、特定の食材を食べる頻度を増やすなどの工夫は必要だ。しかし野菜、穀物、果物、豆類、ナッツ類とバランス良く食べればきちんと栄養は摂取できる。
例外はビタミンB12だが、海藻に含まれていると言われているし、サプリで摂っても良い。
(サプリを必要とする食生活ってどうなの?と思う人もいるかもしれないが、例えばフィンランドは冬に太陽が全然出ないのでビタミンDをサプリで補うよう推奨されている。不足しがちな栄養素をサプリで補うのは一般的で、ビタミンB12だけを特別視する必要はない)
日本でいきなりヴィーガンになるのはハードルが高いだろうし、日本でサービス残業当たり前の企業に勤めていた頃の自分にヴィーガンになれと言っても「無理(過労で死ぬ)!」と叫んでいただろう。
それでも「お肉や魚を食べないと健康を害する、力が出ない」と思って無理やり食べている人がいたら、言いたい。
「お肉は無理して食べなくて良いんだよ」と。
ところで先日こんなニュース記事を読んだ。
参考
気候変動対策に肉の消費減が不可欠、「欧米で9割減」提言 研究AFPBB News
温暖化の問題は私たちの目の前にある。
個人でできる温暖化対策で最も効果のある方法のひとつは菜食することだ。
まずは「無理して食卓にあげなくてもいいんだ」という発想の転換から始めてはどうだろうか。
ゼロ・ウェイストじゃないけど、代替肉も商品もあるよ(ハーキスは普通においしい)!