フィンランドで結婚式をやって驚いた!日本の結婚式との違い

フィンランドで挙式して気付いた日本との違い

2013年前の夏、フィンランドで結婚式をあげました。
夫の親戚や友人、そして私の両親、兄弟、友人が日本からわざわざ来てくれて、最高に楽しかったです。

途中、準備の大変さにへこたれそうになりましたが、やって良かったです(結婚式をやろうか迷ってる人、やっておいた方が良いです!)。

今回は日本とフィンランドの結婚式の習慣のちがいを経験をもとにまとめました。

結婚式は手作り&自由

日本では、結婚式場を予約すれば式から披露宴までのもろもろがついて来ますよね。

一方、フィンランドでは日本のような”結婚式セット”はあまりなく、教会、式場、料理などは自分たちで手配するのが一般的

私たちは式場にしたホテルから大抵のものはオーダーできましたが、すべて自分たちで手作りするカップルも珍しくありません。

手間はかかりますが、それだけ自由
新郎新婦がアイディアを出し合い、オリジナルの結婚式を作るのがフィンランド流です。

教会を使わない場合は、結婚の誓いもオリジナルです。
※役所や教会から専門の人を派遣したもらうこともあります

私たちはリボンで飾った園芸用のアーチをホテルの庭にブッ刺し誓いの場にし、ライターの親戚に誓いの言葉を考えてもらいました。

手作り結婚式会場

夫のいとこの結婚式の誓いの場。これもDIY。

手作りだったおかげで、予算は日本の4分の一くらいに抑えられたと思います。

アイディアはピンタレストとマーサ・スチュワートのサイトを参考にしました。
手作り結婚式を考えている人におすすめ。

重要なベストマン

ハリウッド映画でよく見る花嫁の友人からなるブライズメイド、新郎の付添人のベストマン。
フィンランドでもこの制度は存在します。

参考 ベストマンウエディング用語集|ベストマンならゼクシィnet

参考 ブライズメイドって何するの? 衣裳の準備は?ゼクシィ

日本だと式場のスタッフがやってくれる準備や進行を、フィンランドではブライズメイドやベストマンにお願いします
そのため、超重要な存在です!

私たちは夫の親友にベストマンになってもらい、司会進行をお願いしました(ちなみにその親友の結婚式で夫はベストマンをした)。
司会、ゲストの誘導、スライドショーの操作と大活躍でした。

ベストマンは大変な仕事なので、式後に新郎新婦から特別なプレゼントを贈られるのが一般的だそう。
私たちはカフスボタンを贈りました。

年の近い姉妹や兄弟がベストマンを務めることも多いようです。

ウェディング・サウナ?

結婚式場を選んでいる時、夫に「サウナはどうする?」と聞かれビックリしました。
式場にサウナがある場合、サウナをレンタルしてゲストにもてなすんだそう

ヘアメイクをしている女性は入らないようですが、男性ゲストには人気らしいです。
結局、私たちはサウナは使いませんでしたか、
フィンランド人よ、そこまでしてサウナに入りたいか
と思いました(笑)。

意外と自由なゲストの服装

男性はスーツ、女性はドレスが多い。

日本の結婚式はかなり服装にうるさいですよね。

  • 白は花嫁の色だから避ける
  • 花嫁より目立ってはいけない
  • 毛皮やアニマルプリントはNG

などなど。
マナー違反の服を来ていると後で「○○さんの服どう思った?」なんて言われちゃったりします。

さて結婚式でゲストの服装を見たところ、かなり自由な印象を受けました。

一番「え!?」と思ったのは、夫のいとこがジーンズ&ジャケットで現れたこと
十代の子でしたが二度見しました(笑)。

一応、白と赤は避けるべきと言われているようですが、あまり気にしない様子でした。
親戚の結婚式では、新郎のお母さんが白いワンピースでした。
柄物もOKのようです。

あってないような席順

席順は適当
披露宴で頭を悩ませるのが、ゲストの席順。

日本は前方に仕事関係の人が座り、親族はいちばん後ろの席というのが一般的で、上座下座を考えると頭が爆発しそうになります。
一方、フィンランドは真逆。

親族が新郎新婦にいちばん近い場所に座り、移動もできたりと自由度が高いです。

そもそも、仕事関係者は親しくない限り招待されません。

私たちの結婚式では、食事を終えると皆さん席を移動しはじめ、気づいた時には各自思い思いの場所に収まっていました。
最初こそ決まった席に座っていましたが、席順はあってないようなものでした

私と夫も途中から各テーブルを周り、おしゃべりを楽しみました。

ご祝儀の代わりにプレゼント


フィンランドにご祝儀の制度はありません。
その代わり新郎新婦が「ほしいものリスト」を作り、ゲストに配布します

リストには新生活に使う雑貨などが書かれており、ゲストはリスト中から自分の予算にあったギフトを選び、当日式場に持って行きます。
「新婚旅行用に」と、お祝い金を振り込む銀行口座を指定することも。

私達のほしいものリストは25ユーロ~250ユーロ(3千円~3万円)くらいの間でまとめました。
若い人は食器を買ってくれる人が多く、お金に余裕のある人は高いテーブルウェアを買ってくれました。

ちなみに我が家にあるイッタラ食器はほとんど結婚式でもらったものです。

イッタラの食器「タイカ」シリーズを8年使った感想【プレート&ボウル】

家の主導権は結婚式で決まる?

ケーキカットの時に新郎新婦が足をタンッと踏みならし、先に踏み鳴らした方がその家の主導権を握る、という習慣があります
(他の国にも似たような習慣があるらしいのです)

私は「絶対、私が、先に、やってやる」と思ってたので、妙に緊張したケーキカットになりました(笑)。

結局、足を鳴らしたのは同時でした。

日本人がどん引くガータートス


日本でもお馴染みのブーケトス。
もちろんフィンランドの結婚式でも恒例行事なのですが、一緒にガータートスも行われます

ガータートスは花嫁が太ももに着けているガーターを新郎がドレスにもぐりこみ(!)、手を使わず口で取り(!)、それを独身の男性ゲストに投げるイベント
ガーターを取った人が次に結婚する人となります。

私たちがガータートスをした時、フィンランド人はヒューヒュー盛り上がっていたが、日本人は引き気味でした(笑)。

長い

フィンランドの結婚式はとにかく長い
というか終わりが無いです。

私たちの場合、会場を貸してくれた式場が「片付けは明日だから、スタッフが帰ったあとも好きに使っていいよ」と言ってくれました。
日本じゃ考えられない!

結局、午後3時に始まり、終わったのは深夜0時
その間は食事、スピーチ、ダンス、ゲーム、そして果てしないおしゃべり…プログラムを一通り終えた後も、会場が使える時間めいっぱい楽しみました。
0時に解散となった後は友人とディスコに踊りに行きました。

おかげで次の日はヘットヘトでした(笑)。


以上、フィンランドで結婚式をやって驚いたことでした。

フィンランドの結婚式は日本の結婚式と2次会を足したような感じかもしれません。
プログラムは日本ほどキッチリしていませんが、ワイワイやる感じが2次会っぽい気がしました。

日本の完成された結婚式もステキですが、ちょっとゆるい式も自分たちらしさを見せられて良いかもしれませんよ。

ではまた。