先日、友人とお茶に行ったついでにHehkuという化粧品店に行った。
フィンランドでチェーン展開していたが、全店閉店するらしい。
全ての商品が40%引きだった。
40%offという甘い響きにつられ店内を見て回ったが、結局なにも買わずに店を出た。
以前の私なら人気ブランドの化粧品を衝動買いしていただろう。
しかし、今回は欲しいものがなかった。
というより、自分のポリシーにあった商品が無かったので買わなかった。
ミニマリスト、ヴィーガン、ゼロ・ウェイスターを目指すようになってから、衝動買いをほとんどしなくなった。
それは自分の買う基準が厳しくなったからだ。
例えば化粧品なら、
- 今、絶対に必要であること
- 動物実験をしていない企業のものであること
- 成分に動物性のものが含まれていないこと
- ブランドの掲げるメッセージに共感できること
- パッケージがリサイクル可能であること
- プラスチックが極力使われていない商品であること
- 多機能であること
- 飽きのこないデザインであること
等、ミニマリスト、ヴィーガン、ゼロ・ウェイスターにふさわしい商品でなければいけない。
お分かりの通り、そんな商品は滅多にない。
したがって買えない=衝動買いできないのである(少なくともセール中のドラッグストアで難しい)。
さあ、あなたもミニマリスト、ヴィーガン、ゼロ・ウェイスターになりましょう!
…と言っても、中には「いやいやいや、それはちょっと…」という人もいるだろう(おすすめはするが、それぞれ事情があるだろう)。
必ずしも、この3つにならなくても大丈夫。
買い物にちょっと新しい視点を持ち込むことで、衝動買いは必ず減らせる。
その視点とは「世界の社会問題」である。
社会問題に興味を持つ、という衝動買いブレーキ
地球温暖化、動物の権利、労働環境など、世界のあらゆる社会問題に関心を持てば、買い物の仕方は180度変わる。
例えば、ファスト・ファッションの店で、美しいアンゴラのセーターがセールで売っていたとする。
「買う予定じゃなかったけど、すごい好み!セールなら買わなきゃ損!」と思う。
しかし、あなたが動物虐待やフェアトレードに興味があったらどうだろう?
「自分の買い物がどういう意味を持つか?」と問えば、欲求を冷静に見つめ直す機会を与えてくれる。
痛みに耐えながら毛を刈られるアンゴラうさぎや、縫製工場で過酷な労働を強いられる少女の顔がうかべば、買いたいとは思わないはずだ。
うさぎや、少女を犠牲にしてまで必要なセーターだろうか?
この企業や業界をサポートしたいだろうか?
答えは「NO」 。
ここまでくれば、衝動はヒュー…っと萎んでいくに違いない。
一枚のセーターを買う時にも、ちょっと世界の社会問題を考える時間を設ける。
今の時代、スマホで簡単に製造方法やブランドのポリシー、批判されている問題を調べられる(ブランドポリシーは良いことしか書いていないけどね…)。
そうすれば「どうせならフェアトレードのブランドから買おう」「リサイクルショップに似たようなものがあるかもしれない」と、より良いアイディアが浮かぶはずだ。
もしくは「そもそも、セーターはいらなかった」と、買うこと自体を辞めるかもしれない。
衝動買いは確実に減る。
ふつう衝動買い対策と言えば、「コスパを考える」「一旦距離を置く」「買い物に行かない」などだが、「世界の社会問題を考える」がもっとも効果的だと思う。
きっと、誰もが財布にも、世界にも優しい買い物ができるようになる。
ぜひ次のショッピングで、取り入れてみてほしい。