夫の「ものを大切にする」が、思ってたのと違う件

生まれつきミニマリストな夫

夫は物持ちが良い。

初めて夫とデートに行ったとき、彼が同じバックパックを中学二年生のときから使っていると聞いてたまげた。

当時夫は24歳。

同じバックパックを10年も使っていたことになる(11年目でジッパーが壊れた)。

彼はあらゆる物を飽きずに使い続けられる人である。

服はめったに買わず、少ないアイテムでうまくやりくりしている。

それはミニマリスト的で良いのだが…。

ボロボロの○○

夫にはお気に入りのTシャツがある。

それは8年前にたまたま着替えが切れた彼のために、私の母が父の予備をあげたものだ。

夫はそのTシャツをいまだに毎週ジムに着て行っている。

8年越しのコットンTシャツを毎週洗っているのだから、襟も袖もボロボロである。

脇の部分はデオドラントのせいか固くなっていて、気持ち悪い。

もう寿命だろうと思い、「捨てたら?」と言うと「まだ着られる、ジムに着て行くのにちょうどいいんだ!」と言う。

ボロボロのTシャツに合わせるのは、ボロボロのジャージだ。

それは18歳の時(15年以上前!)に軍隊からもらったジャージで、所々が擦り切れて、変に毛羽立っている部分もある。

そのジャージも「新しいのは買いたくない、今のが好きだ」という。

スポーツ用品店に行った際、トレーニングウェアをプレゼントするよ、と提案したことがある。

しかし店にあるのはどれも好みでないと言われてしまった。

あのボロボロを着て、他のウェアの文句を言うか?と思うが好みの問題だから仕方がない。

物を大切にするのは素晴らしいことだが、夫の格好を見ると「思ってたのと違う…」といつも思う。

海外で評価されるBoro sytleや民芸風の襤褸は嫌いではないし、むしろ好きな方で、古いものに抵抗はないのだが…。

イメージ

↑こういう感じの。

夫のボロは、ただの貧乏なんだよなあ…。

先日、実家の母が夫にTシャツを送ってきた。

彼は「僕の趣味じゃない」と言いながら、すぐ3日連続で着た。

「趣味じゃないって言ったじゃん!」と言ったら「ぼく服のことは気にしないヨ」と。

夫の基準がわからん…。

昨日も彼は「Missä on mun Boro boro no T-shirt?(僕のボロボロのTシャツどこ?)」と言いながら準備をしてジムに行っていた。

「ミニマリズム」も「物を大切にする」も 、私がヒーヒー努力している横で、夫はサラリとやってのけてしまう。

しかし「物を大切にするってそういうことだっけ…?」とボロボロのトレーニングウェアを見るたびに悩むのである。